
風水
風水のスタイル

風水

風水の背景
日本では、風水=迷信として
多くの方が扱われています。
このページでは、その風水鑑定の知られざる裏話と共に、幾つかの流派を元に日本で知られていない姿をご紹介しております(風水と家相は全く違う!?)。皆さんが良く耳にされる「風水」とは本来、お墓を探す為に発展した「堪輿(天地を観る)」と呼ばれるモノであり、先祖を埋葬するお墓探し学問でした。それが私達の子孫の繁栄をもたらすモノとして考えられていたからです。その為か「占い」でもみられるように、風水でも天文学の考えが多くみられます。ただ異なるのは、その中に人が環境にどれだけ環境に調和し、その中で如何に繁栄衰退を行ってきたかを示した学問であるという事です。どこに住み、どの様な影響が表れるか。それを活かす為にはどのような条件が必要なのか。古代中国の先人達が残した情報の宝庫集が、風水なのです。ちなみにこの様な言葉をご存知有りませんか。
気乗風則散、界水則止
これは紀元前300年頃の偉大な風水師「郭璞」の『葬経』の中の一節で、現在の土地探しの原点となった考えです。日本語に直すとこうです。「気は風に乗じて散じ、水を界して止まる(集まる)」。すなわち、気のエネルギーとは風と水の影響によってその力が計算できると言う考えであり、「風水」と呼ばれるようになった有名な一部です。この考えを元に、現代風水も発展を遂げてきました。それが今の陽宅(家やオフィス関係全般)に応用されているのです。
運気の調節
『開運』
書籍などの題目などでも良く利用されるビジネス用語です。ですが、風水に関して言えば実はこれには当りません。風水の基本は「気の流れ・影響を計算し、吉であれば活かし、凶であれば減少させる」。気のエネルギーとは、『質量保存の法則』と同じように「いい気」も、「悪い気」も平均的に存在しています。陰陽のバランスと同じです。ですから、その気の流れを調節・改善アドバイスこそが本来の堪輿の姿だからです。気のエネルギーは、いいモノも悪いモノも常に同居しているのです。ですから悪い気を完全に消す事は出来ないのです。運気の流れを知り、良い気は活性化し、悪い気は力を弱める。そして住む人の気の力を最大限に活かす事。
これが風水鑑定の原点です。
風水鑑定
風水鑑定って実際、何を鑑定しているの?皆さん、この様に思われた事ありませんか。『風水って?』。そんな疑問にお答えします。
風水流派と共に
エネルギーの計測?
理気の観点から、気の流れを調べます?
周辺環境が悪い?
何故この土地・家に対して悪いの?
一体何を言っているの?
羅盤を持って何をしているの?
専門用語を交えながら私なりに、風水流派を元に鑑定の際に使用している手法をご紹介しております。黒は陰(女性等)を示し、白は陽(男性等)を示します。お馴染みのマークです。陰陽が表す意味は、お互いが溶け合い調和を取りながら存在している部分です。その為、陰と陽の中にも必ず丸い点が存在しているのです。またこれは風水のみならず、哲学的な意味を持ち、この世が対極である事も示しているのです。善悪や幸不幸の判断は、この対極の存在により明記されるのです。そしてこの世がプラスとマイナスだけで表現出来る事も指し示しているのです。分子量物理学の世界においても、宇宙の全ての事象はエネルギーとして表現でき、実際、元素は電子の数によって表現・存在しているのです。そして電子は陽電荷・負電荷を帯びているのです。このバランスこそが、風水の原点であり、基本となる観点でもあるのです。
五行の関係
相生と相剋

古代中国の考えでは、この世は5つの物体で全てが表現できると考えられていました。それがこの五行説です。
『五行=木・火・土・金・水』
これらは、相生・相剋の関係を持ち、全て調和の元にあります。どれ一つ欠けてもそのサイクルが成り立ちません。相生とはサポートであり、相剋とはコントロール・支配を示します。今となっては、元素によるモノである事が証明されていますが、この理論は実によく出来ていおり、現在の中国医学の分野においても利用されています。例えばこうです。
・火は、心臓を表します。
・水は、腎臓を表します。
心臓が悪くなると、腎臓の薬を飲みます。これは火と水が相剋の関係にあり、水が火をコントロールする事から始まります。風水の改善・アドバイスにおいて、この五行の関係を知ることが最初の段階となる部分なのです。その為、全ての色・形・物体がこの五行に例えて考え、気のエネルギーとして捉えます。現代風水の基礎となる部分です。
八卦
先天図と後天図

易学において使用される六十四卦の元となる八卦です。風水の羅盤においても、コンパスのすぐ近くに配置されています。これは、この記号自体が磁石の力を保護する力があるとされ、自然の力を象徴した者として扱われているからです。また其々には意味があり、この考えが八宅派に応用されたモノと考えられます。ちなみに、八卦には2種類あります。
- 先天図=紀元前4,500年頃に、伏羲によって考案された最初の八卦であり、中国の大地と環境を示したモノです。その為、一番上(南)に天を示す乾宮が来ています。
- 後天図=紀元前1000年頃に、周の文王によって配置が変えられたモノです。彼は八卦を季節に置き換え、一番上(南)に火を示す離宮を持ってきました。これが、今の八宅派の考えの基本です。この後天図が家相盤の基本位置です。
ちなみにこの八卦、記号で陰と陽を示しているのが特徴で、直線が陽。点線が陰を示しています。