IFSA国際風水協会の盧恆立による風水命理訓練課程上級風水師訓練課程修了者の証書の画像
 
 
 
 

 
 
Last updated 2024-10-12
 

風水とは?本物の伝統風水の思想からその事例も紹介!

 
 

風水(ふうすい)とは 古代中国の思想によって作り出された環境の吉凶判断するための知識で、間取りや家、お墓、都市などの気の流れを良くする為に、運気の良い環境や間取りの対策を行う思想の事を「風水(ふうすい)」と呼びます。また別名として最初は「堪輿(かんよ)」と呼ばれており、天体の動き、方位と空間、時間の影響から運気の吉凶判断を行う思想を意味しておりました。この思想は古代中国の唐(618年~907年)の時代に、天(時間)と地(方位と空間)が生み出す気の力がどのように相互作用しているか、鋭い洞察と観察力により発展してきました。
 
 
華やかな気が巡るソファーとインテリア内装の写真

画像:華やかな気が巡るソファーとインテリア内装の写真


 
 
風水という言葉は聞いた事はあっても、「具体的に気の流れを良くするとは?」と疑問に思われる方が多いのではないでしょうか?本記事では、風水の基礎知識から具体的な本物の伝統風水の事例まで紹介しております。風水初心者の方はもちろん、気の流れを良くしたいとお考えの方にもおすすめの内容になっています。
 
 
風水師:辻雅也
1979年生まれ。
2002年関西大学工学部卒。
Masaya風水事務所を立ち上げ後、企業・病院から一般の自宅まで、多岐にわたる風水鑑定を手掛ける。
Masaya風水事務所のロゴマーク
 
 
 
 
 
 

風水とは?

 
風水(ふうすい)とは古代中国人の作り出した気の流れに関係した思想です。具体的には 人がどのような都市や場所を選び、どのような間取りの家に住み、どのようなお墓の位置によって、子孫繁栄や衰退を繰り返すかなどの吉凶禍福を決定するために用いられてきた知識です。
 
 
風水とは?のイメージ画像

画像:風水の山龍のイメージ

 
 

日本で風水といえば”気の流れはインテリアやラッキーカラーで運気アップができ、開運アイテムで金運が上がる”という思想がありますが、本物の本場中国では”お墓や家づくりに、正しい伝統風水の思想を活用する”ことにより運が花開くことで成功を引き寄せ、子孫繁栄の恩恵があるとされており、大きな相違点があることがわかります。
 
また本場中国で風水は堪輿(かんよ)ともよばれており、天(時間)と地(方位や空間)の影響を考慮した思想であり、運の流れを良くして、金運(仕事運)や健康運を上げるには、天(時間)と地(方位や空間)の法則を正しく理解する必要があります。この法則は以下の3つの区分に大きく分類されます。
 
 

1.空間

山や川、水の形勢のことで、周辺環境の分析を示します。そこに住む人に悪い影響がないかなど、建物や土地の形状から吉凶をみます。

2.方位

羅盤を用いて八方位or二十四方位を基本として、土地や建物に流れる気の特性を分析して、運気を読み解きます。

3.時間

天体の動きによる時間の影響を分析することで、人に影響する旺気と呼ばれる良い気がいつまで続くのか、悪い気はいつ終わるかを計算することで、建物の吉凶禍福を理論的に割り出します。

 
 
これら3つの区分により、風水では原型が大きく2つに体系化されていきます。以下に、理論化された流派の内容を簡単に整理してご紹介します。
 

1.巒頭派:最古の流派で、お墓や家を建てる時に地形や水の流れから龍穴を見極める体系。

外家巒頭とは、周辺環境の吉凶判断法

内家巒頭とは、間取り内部の吉凶判断法

2.理気派:羅盤を使用する流派で、各々の計算式から方位との相性から吉凶を導き出す体系。

三合派、周辺の山水形勢から吉凶を調節する技術

三元派玄空飛星派)、時間と方位から吉凶を調節する技術

八宅派、門の向きから吉凶を調節する技術

奇門遁甲陽宅、門と屋向から格局を調節する技術

 
上記が古代中国人が生み出した伝統風水の基本となる思想です。これらの技術をいくつか合わせて用いることで、本物の風水師は気の流れを計算して、吉凶禍福を調節します。ちなみに日本での開運風水の法則は、以下の様に知られています。
 

  • 気の流れを良くするために、掃除をするだけで大丈夫!
  • 玄関には鏡を置くと金運が上がる!
  • 観葉植物は悪い気を吸ってくれ、活気のある気を生み出します!
  • 西には黄色のアイテムを置くことで、仕事運がアップ!
  • 開運財布を持つ事で、金運を呼び込むことができます。特に長財布は効果的です。

 
これらの思想を用いて運気をアップしたいとお考えの方は一度、冷静になって立ち止まってください!もし2000年もの歴史によって伝承されてきた風水の知識が、このような単純な開運の法則だとしたら、この2000年の間に消滅、もしくは世界中に広まることはなかったでしょう。
 
 
 

風水の原点(名称)について

 
風水(ふうすい)の名称にはいくつかの由来が存在します。 最も有力な情報は古代中国の晋の時代に活躍した『郭璞(かくはく、276年~324年)の葬書(そうきょう)』です。彼はその書物の中で、山や水の配置による環境の吉凶禍福について記載しております。そして彼は幸運を呼ぶ場所の定義をこのように記しました。
 
郭璞のイメージ画像

画像:風水師の郭璞のイメージ画


 

気乗風則散、界水則止、古人聚之使不散、行之使有止、故謂之風水、風水之法、得水為上、蔵風次之
気は風に乗ずれば散じ、水に界すれば則ち止る(途中省略)。故にこれを風水と謂う(以下省略)
(日本では「水に界てられれば」と和訳されますが、水が気の動きを示していると想定した場合、界すればの方が正しいと判断されます)

 
この一説が風水(ふうすい)の原点(名称)であるとされております。風水の気は、風の動きの影響を受け、水の動きなどの環境条件によって止まり、風と水の動きを読むことで運気を上げられ、良い気を受けられる場所が特定できると教えてくれています。その他にも風水の気を上げる重要なポイントが、このように記載されております。
 

氣而感慶、鬼福及人
気とは感慶であり、福は鬼(死者)により人に及ぶ

 
この一説は、”気とは信仰によるご加護によって心が感じ答えて深く動かされることであり、その福はご先祖様によって人にもたらされる”と解釈されます。古代中国人である郭璞の教えは、 ご先祖様を大事にして、気の良い墓地選定を重んじることが、風水の原点と言われています。そして地勢を見極める為の知識は一方で「良い気の流れを読み解こう」という試みがなされたことを意味しており、現代の風水の世界でも重要な一説となっております。
 
 
企業と風水のお墓の画像

 
 
目に見えない気の流れを、ビジネスの世界で活かす試みが大手企業でも確認されます。”風水のパワースポットでもある高野山”に、 大手企業が自社の社運向上を祈願して企業墓を建立して、金運や仕事運アップにつなげる事例が確認されています。有名な運と成功者の合言葉を、以下にご紹介します。
 

成功している一流の企業経営者には、ご先祖様を大切にされる方が多


 
この事実は日本でも良く知られており、医療法人の方や、会社経営者様である当事務所のご契約者様でも確認されております。偉大な風水師である古代中国人の郭璞の教えでもある”お墓づくりにこそ、子孫繁栄の恩恵の秘密がある”とされる本物の風水の原点の教えと合致しております。
 
 
 

日本にある郭璞の風水思想と合致する興味深い2つの事例

 
1.某アウトレットモール
 
アウトレットモールの正面画像

 
日本にある郭璞の風水思想と合致した建物から、2015年に開業した「某アウトレットモール」を事例にします。このモールの運気の流れ良さは、土地環境にあります。元々この場所には、地元企業である『I株式会社様の旧ブロック工場』がありました。しかし土地の誘致にあたり、土地を分け渡すことになり、他所へ移転(2014年9月、再操業)されました。
 

 
ここで疑問が生じます。建築予定地は地方の主要道路にあり、交通の便が良いのはわかりますが、この周辺一帯、商業施設を作れる土地は他にも多く存在しておりました。以下をご覧ください。
 
風水的に良い、水が集まる土地の場所

 
これだけの土地が余っているのになぜ、I株式会社様の旧ブロック工場を壊し、移転までさせてこの土地を選ぶ必要があったのでしょうか?ここからは、郭璞が残した風水の思想を基に、推測を交えながら話を進めていきたいと思います。
 
郭璞は葬書の中で「気乗風則散、界水則止」と、良い運気が集まる土地の条件を教えています。重要なのは「水に界すれば則ち止る」の風水の思想です。画像をご覧ください。
 
気が集まる風水の土地の画像

 
建物がある場所は、川が2つ合流する場所にあり、風水の専門用語では「水が界する場所」と表現されます。郭璞の思想である「気の流れが止まる場所=気の流れが集まる場所」と、見事に合致する風水で気が集まる良い土地に建てられた建物であることが分かります。
 

 
某アウトレットモールは、風水の原点となる「気乗風則散、界水則止」の風水の思想に従う吉の条件=運気の良いパワースポットに建設されたことが特徴です。地元のI株式会社のブロック工場を壊し、移転させてまでこの場所を選択して建設を実施したのは、偶然なのでしょうか?
 
非常に興味深い、日本に存在している事例の一つです。ちなみに、2017年度の某アウトレットモールの売上高は241億円と、人口の少ない地域では好成績を残されております。
 
 
2.伊勢神宮
 
伊勢神宮のイメージ画像

 
三重県伊勢市にある皇室の氏神である天照大御神を祀る、誰もが知る風水のパワースポット”伊勢神宮”です。天照坐皇大御神(あまてらしますすめおおみかみ。天照大御神)を祀る皇大神宮と、衣食住の守り神である豊受大御神を祀る豊受大神宮の二つの正宮があり、ここでは皇大神宮の内宮(ないくう)を取り上げます。
 
伊勢神宮の川の流れと地図の画像

 
伝統風水の古典書である「雪心賦(せつしんふ)」の一説です。
 

入山尋水口、證穴看明堂

 
風水のパワースポットを探すには、山に入って水口を尋ねて、明堂を看るて穴(パワースポット)を判断せよ、とあります。内宮のある場所は、長い首を伸ばした龍が水を飲む場所にあります(直龍)。その龍が落ち着いて水を飲める場所が2つの川(五十鈴川と島路川)が交わる場所になり、”郭璞の葬書”に記載されているよい気が集まる場所と合致しており、山と水の調和がなされ、繁栄と強いパワーを受け取ることが出来るよい事例の一つです。
 
伊勢神宮は数多くの理想的な鎮座地を求めて各地を転々とし、倭姫命により、現在地に伊勢に遷座したとされた経緯があります。その場所が偶然にも、パワースポットの条件を整えた「水が界する場所」であったことは、当時に正しい風水の原点と思想があった可能性を教えています。
 
 
 

伝統風水を知ろう!

 
皆さんは「伝統風水(でんとうふうすい)」という言葉をご存じでしょうか?日本では未だ知名度が低いですが、 本場中国で古来から続く歴代正統派の偉人の方々から受け継がれて、伝承されてきた本物の知識・思想の事を”伝統風水”と呼びます。人生を力強くするためには、正しく法則を理解して、正しく運用する方法を学ぶ必要があります。その貴重な活用事例を、国内のwebで紹介されました。ここではその4つを紹介しております。正しい風水の運用は、人生を優位に変える力となる良い参考例です。
 
 
風水の過去のWebのNEWSのロゴ画像

 
 
1.米国企業と風水

 
2008年6月26日掲載記事です。米国企業がビジネス風水を活用し成功している実例です。家や住宅だけでなく事業での活用例として、ラスベガスの『ホテル・べラージオ』や世界売上トップに輝くカジノ都市:マカオ『グランド・リスボア・ホテル』が紹介されてます。風水の素晴らしい技術による、美しい対策の成功例の記事です。
 
 
 
2.スターバックスと風水

 
2008年10月27日、掲載記事アメリカ企業『スターバックスコーヒー』が店舗の出店や改装の際に風水の技術を利用し、売上が向上し好転した実例が掲載されています。有名なグローバル企業での活用例です。日本でも風水に基づいた「店舗設計・内装・間取り」が確認されており、売上に繋がったビジネス風水鑑定のモデルです。
 
 
3.風水戦争と銀行
 

2012年8月28日、掲載記事『上海香港銀行』と『中国銀行』の新社屋に関する面白い記事です。香港では有名な逸話で、建物構造が与える脅威的な威力の怖さを示しております。「間取り」だけではなく環境の重要性を認識させられ、お互いが風水を活用し、売上回復した事で非常に有名になった事件が紹介されています。

 

 
 

4.トランプ氏と風水
 
2018年1月17日、掲載記事です。2017年に大統領就任のドナルド・トランプ氏に、顧問風水師の先生が居られる事が掲載されています。アメリカは今や風水大国の一つ。ビル・ゲイツやシルベスター・スタローン等のセレブも、パワフルな風水を採り入れている事が知られています。大統領就任の際、風水師が招待された事も有名です。
 
 

 
 

世界的な風水問題、ニューエイジ風水の発生と解決策

 
世界中に風水が広がりを見せる中、良い事も悪い事も発生してしましました。それが「ニューエイジ風水(別名:なんちゃって風水とも呼ばれる、独自によるビジネス的な開運思想)」の誕生です。特徴として理論的な法則性がなく、ビジネス目的の抽象的な表現でされ、人を魅了していくことにあります。そして一番は、非常にシンプルで分かりやすい開運のプロセスです。これにより、ニューエイジ風水は人気を得る結果となり、本物の正しい風水が認識され難い状況が生まれてしまい、多くのチャンスが失われる結果を招く結果となりました。
 
風水は例えるなら医療に似ており、患者様に対して診断が必要です。風水も同じく運気の吉凶診断が必要となり、その”診断基準として使用されるのが流派”とよばれる思想です。ニューエイジ風水に対する解決策は、正しい伝統風水の流派の歴史や法則を知る事から始まります。
 
 

風水の歴史から正統派を学ぼう!

 
伝統風水とよばれる背景には古代中国から続く、偉大な風水師による歴史が受け継がれたことにあります。気を読み解く思想は膨大な長い歴史によって、師匠から弟子へと口伝により伝わったとされております。間違った思想を払拭して、 正しい風水を賢く活用するには、伝統風水の歴史を知ることが第一のステップとなります。以下に、風水の歴史をまとめて紹介ししております。
 
歴代の風水師のイメージ画像
 
太古の中国

磁石(コンパス)と八卦の誕生

伏羲(ふっき)と呼ばれる中国神話の偉大なる人物の一人(三皇五帝の一人)。戦争の際に女媧から磁石(コンパス)の技術を教わち、方角と運気の概念が誕生する。また「先天図(八卦)」を考案した人です。易占いの基礎となる八卦の誕生でもあり、風水の基本となる考えを創造した出来ごとの始まりです。

風水の歴史の始まり

紀元前4,000年前に作られた墓の中に、左に青龍・右に白虎の印が隠されており、その頃から現在の四神応相となる智慧が確認できます。

紀元前2,700年頃

方位磁石の活用が始まる

黄帝(こうてい)とよばれる中国神話に出てくる最高神の天帝が、戦争で勝つ為に九天玄から方位磁石の作り方を教わり、戦争に勝利する。また有名な中国医学の古典である『黄帝内経』を書す。

紀元前300年頃

風水への道

秦の丞相であった樗里子(ちょりし)が、風水師の参考書とも言える『靑烏經』を書し、風水の気の流れの基盤となる考えをまとめる。ちなみ彼は、軍師的な存在でもあり、様々な戦争において勝利をもたらした人物でもありました。

漢の軍師であった張良(ちょうりょう)が若い頃、黄石公(こうせきこう)から太公望からの兵法書(六韜)を伝授され、前漢の高祖である劉邦を補佐し、漢を創始に多大な貢献をする。

紀元300年頃

風水の原型がスタート!

郭璞が、有名な陰宅風水の実践向けの書である『葬経』や『山海経十八巻』を著す。風水の原理の誕生です。この頃より、中国貴族の間で、風水が流行し始め、運気を気にした建物やお墓が作られ始める(運気アップを目指す時代へ)。

紀元700年頃

風水の大いなる発展!

偉大な風水師、邱延翰(きゅうえんかん)が誕生します。現在の羅盤の基礎となる二十四座山を発明し、子孫繁栄を導くお墓を作る天才でもあり、唐の玄宗皇帝も認めた風水の実践家でした。噂では『海角経(かいかくきょう)』と呼ばれる幻の秘伝書を持っていた事でも知られます。ですが、この事が悲劇を生む事になります。その力を恐れた玄宗皇帝が強制的に幽閉、殺したとも。そしてもう一つの悲劇が発生しました。

偽物風水「滅蠻経」の登場!!

約700年前後。遣唐使で有名な唐の玄宗皇帝が、風水の気の力で敵国の運が上がることを恐れ、本物の風水を知られることを恐れて自国で独り占めする為に、当時の偉大な「一行禅行」(僧であり、易学の先生)に、偽風水を渡来人(日本人や朝鮮、モンゴル)に教え始めたのです。有名な、偽風水の誕生です。ですがこれ・・・残念な事に、中国にも広がる結果になりました。そして、この教えが、現在の何流派なのかが未だに解明されていませんが見解として『八宅派』とも噂されております。

紀元800年頃

風水界のスターの誕生!!

現代で最も偉大な風水師とされる楊筠松(よういんしょう)の誕生です。彼は風水史において最も有名な運気アップの実践家であり、形勢派・巒体派・江西派等々、多くの流派の元になった人物です。別名「楊救貧(ようきゅうひん)」とも呼ばれ、風水の智慧によって、数多くの人々の金運を調節して救済した事で知られた人物でもあります。

もう一人の偉大な風水師と称される寥禹(りょうう)です、彼は幼少期の頃より天才とうたわれ、四書五経に精通しており、巒頭においてはトリックスターとも呼ばれる秀才。楊筠松から秘伝の書である『青嚢秘笈』を伝授されたとされる。

ミニ知識として「楊救貧」「寥禹」「頼布衣」「曾文辿」は、総称して「江西南の四大堪輿の祖師」と呼ばれています。風水が繁栄した時期でもあります。羅盤の発達もこのころだと思われます。

紀元1100年から1600年頃

風水の2大流派

この頃になると、2大流派であり三合派と三元派に分かれるようになります。大きな違いは、「時間」と「方位」の理論の違いで「羅盤」も異なります。

頼布衣(本名は頼文俊)により、三合派の人盤の開発がなされる。その性格は執着なく、乞食のように着の身着のままであった。

明の開国の立役者である、劉基(劉伯温)が誕生。四柱推命で有名な『滴天髄』を著す。

除試可が誕生する。『地理天機會元』の編纂に携わる。

紀元1700年頃

風水の大発展と玄空飛星派の発端

玄空飛星派の礎を築いた事で有名な「蔣大鴻」が誕生します。彼は無極子(むきょくし)に出会い、玄空派の礎を築いたとされる高名な風水師です。著作として「地理辮正」を発表しております。その中で、『三合派』を非難し『三元派』を支持した事でも有名な風水師でもあります。

その弟子として姜垚(きょうぎょう)がおります『別名:姜如臬』。彼は堪輿学家としても有名で、『青嚢奥語』などを著す。

そして章仲山が誕生します(別名;無心道人)。彼は蔣大鴻の風水学を大成した事で有名で、「陰陽二宅録験」「二宅玄機」等の書物を著した事でも有名です。斉号「千墨庵」とも呼ばれています。もちろん、玄空飛星派風水の実践家でもあります。

~紀元1900年頃

玄空飛星派の広まり

現在の玄空飛星流派の実践と理論を明確にした「沈竹礽」が現れます。彼は玄空飛星風水の研究に費やし、作用を調査し、説明した人物です。彼もまた、『三合派』を非難した人物でもあります。彼は元々は、三合派の風水師でしたが、理論と実践が合わない場合がある事に気づいて、「玄空飛星派」の研究に没頭した事が「沈氏玄空学」の書物の発表に繋がります。

 

風水とよばれる思想は、長い歴史によって現代に受け継がれた門外不出の秘密の運気を上げる方法でした。その秘密の運気を上げる方法を正しく使うには、正確な気の流れを見る伝統風水の知識が必要です。歴史が教えてくれるように、流派の違いにより、人生を成功や繁栄へと導く伝統風水にはいくつかの思想に分類されております。その背景を知ることで不明瞭な開運学の罠にはまらないことが、運気をアップさせるための第一歩です。

 
 
 

2つの大きな思想の違い

 
伝統風水を知るには、”蔵風聚気(ぞうふうじゅき)”の教えが重要になります。蔵風とは、陰風(冷たい風や台風による、風の乱れ)を防ぎ、陽風(心地良く穏やかな風による、良い風の流れ)を集め、周辺環境の風を調節すること。聚気とは、周辺環境に流れる気の特徴を見極め、良い運気に恵まれること。簡単に特徴を申し上げると、”目に見える環境”と”目に見えない運気”の両方を操ることで、子孫繁栄の運気が上がる!とされる伝統風水の基本の教えです。そこで、大きく2つに分けられた思想を知ることが大きな一歩になります。以下にその内容をご紹介しております。

 
1.巒頭(らんとう)風水

目に見える環境デザインや内部インテリアから、よい気や悪い気の流れをみつけて、調節する思想(別名:山脈や川の流れを重要視することから山水形勢派とも呼ばれる)。四神旺相の基本構造となる思想から、気が集まる地理五訣の概念・尋龍點穴の教えまで幅広く周辺環境の吉凶禍福を理論化した風水です。環境の生気(しょうき)や死気(しき)をみることで、人への吉凶の影響を判断します。

2.理気(りき)風水

目に見えない運気の流れを計算する事により良い悪い気の特定を行い、その運気を方位や物の配置により調節する思想(別名:コンパスを用いて方位を重要視することから羅盤派とも呼ばれる)。理気には数多くの流派は存在しており、大きく2つの分類に分かれております。古典中国の代表となる三元派三合派から始まり、細分化して玄空飛星派八宅派などに分かれております。これらはともに羅盤の方位を用いて、各々異なる公式の計算方法により気の流れを見つけ出し、運気の調節を行う風水です。そして時間の側面もあることを付け加えます。その他にも「奇門遁甲」などの思想もあります。

 

この2つの区分は別なようでも、伝統風水では共に重要な運気の調整方法で、気の流れを良くするための”蔵風聚気”の教えを原点とした、最終目標(例:金運を上げたい等)に繋げる為の重要な手段として、共に知識が必要となります。本物の風水を活用するには、この2つの思想を完璧にマスターする必要があります
 
 
 

 
 

 
 
 

日本の家相や開運学、世界のニューエイジ風水を知る!

 
当事務所を立ち上げた2009年頃はまだ、”伝統風水”が現在のように広く知られていませんでした(2024年記載)。それには理由がありました。『風水といえば鬼門、西に黄色で金運がアップ』と言われ、風水は家相学や九星気学と同じであるとされてきた経緯があります。下記に、その代表的な思想を4つご紹介します。皆さんはどれだけ、正しい風水をご存じだったでしょうか?確認しながら、ご覧ください。
 
 
 

1.『鬼門の北東方位』には注意!?

 
風水を知らない方でも『鬼門』の言葉はご存じだと思われます。家相の教えでは、間取りの中心(太極)からみて北東の方位は『鬼門』と呼ばれ、「玄関、トイレ、キッチン」を配置する事で禍を招くとされる凶方位とされる思想です。
残念ながら鬼門は正しい風水では使用しないのが、常識とされております。
 
 
 

2.『方位とラッキーカラー』で運気アップ!?

 
お手軽に運気をアップさせる方法として、五行理論(木・火・土・金・水の5要素)を使ったインテリア風水のカラーで運気を上げることが知られています。ニューエイジ風水の思想は、東西南北の方角ごとに司る良い運気の意味から、方角ごとの意味に合わせて、ラッキーカラーを使い分ける事で、良い気を呼び込む方法です。以下に開運カラーと方位の関係をまとめております。
 

方角 五行の意味 ラッキーカラー 運気の暗示
火の五行 赤、光るモノ 美容・人気運
南西(裏鬼門) 土の五行 茶や橙 健康・家庭運
西 金の五行 黄・ピンク  金運 
北西 金の五行 ベージュ  出世・社会運 
水の五行  アイボリー 恋愛・出会い運 
北東(鬼門) 土の五行  白 健康・金運 
木の五行  青、水色 仕事・発展運 
南東 木の五行 緑  仕事・出会い運 

 
また 開運カラーを間取りのインテリアや常に持ち歩くアイテムに取り入れることで、そのパワフルな気の影響を活用することがニューエイジ風水では可能とされております。以下に色と運気の関係、その意味をまとめてご紹介しております。
 
色の種類 五行 象意 運気
木の五行 信頼 仕事運
火の五行 栄華・活性 人気運

土の五行

金銭 財運
金の五行 回帰 向上
水の五行 魔除け 金運 
木の五行  癒し 健康運 
ピンク 火の五行  運気の向上 恋愛運 

 
色彩学と開運学が融合した、面白い法則ですね。
 
 
 

3.インテリア風水で開運!?

 
インテリア風水の特徴は、開運のインテリアを部屋ごとに置くことで、運気を上げる方法です。日本だけでなく世界中でも人気のある開運方法で、すぐに運気を上げられます。以下に、部屋ごとの気の流れを良くする内容をご紹介します。
 

①玄関の運気を上げる

 
玄関はインテリア風水で大事な場所!そこで誰でも簡単にすぐ出来る、玄関の運気を上げる5つの法則をご紹介します。
 

  1. 外からの悪い気を遮断する為に、玄関マットを置きましょう!
  2. 靴を出しっぱなしにしない!
  3. 盛り塩を玄関の左右において、邪気が入らないようにしましょう!
  4. 玄関の左右のどちらかに、鏡を置きましょう!
  5. 八角鏡を置きましょう!

 
玄関マットは悪い気を吸収してくれる作用があり、家に入る悪い気の対策にもってこいです。また靴が脱ぎ捨てられた状態は、入ってきた気の流れを邪魔してしまい、気の低迷の原因となります。外からの入る気には、邪気も含まれます。良い運気が邪魔されないように、盛り塩で対策を行って下さい。そして鏡は”左の場合は、金運がアップします。右の場合は、地位や名誉運がアップ”します。風水では鏡は空間を広げる=気を増加すると言われます。風水では八角形は魔除けを意味し、家に置くことで悪い影響から住む人を守ってくれるとされます。
 
 

②寝室はベットの枕の向き(方位)で運を上げる

 
寝室は長時間寝る場所で、健康運に関与すると言われます。その中で重要となるのは、枕の向きがポイントになります!インテリア風水で運気を上げる枕の方角を8つご紹介します。
 

  1. 北向き……水の方角で、金運や子孫運アップ
  2. 北東向き(鬼門)……土の方角で、仕事運アップ(特に不動産関連)
  3. 東枕向き……木の方角で、全体運の向上・仕事運アップ
  4. 南東むき……木の方角で、全体運の向上・社会運・地位運・恋愛運・仕事運アップ
  5. 南向き……火の方角で、技術などの才能運や美術・美容関連・名誉運アップ
  6. 南西向き(裏鬼門)……土の方角で、健康運・家庭運アップ
  7. 西向き……金の方角で、金運の上昇・出会い運アップ
  8. 北西向き……金の方角で、人間関係運・出世運アップ

 
インテリア風水では、寝るときの枕の方角の象意(暗示)から運気を取り込みます。特におススメとされる運気の良い枕の方位は、”仏陀様が北枕で亡くなった”ことから、北枕が縁起の良い方角とされております。非常に興味深い開運方法ですね。
 
 

③観葉植物を置こう!

 
観葉植物は”悪い気を吸って、良い気を吐いてくれる”、開運アイテムと言われます。植物は成長するモノであり、運気も成長させてくれる素晴らしいパワーを秘めています。室内のどこにおいても、その効果を発揮してくれます。おススメは、葉っぱが大きく丸いタイプが好まれます。
 
ただし、「枯れた植物」や「ドライフラワー」はインテリア風水では死を暗示する運気を下げるNGアイテムとなりますので注意とされます。
 
 
 

4.世界に広がったニューエイジ風水の代表格

 
日本でも有名になった思想として、黒帽派(日本の一部では、玄空八卦派との別名)が知られています。特徴として8つの方位に運気が区分けされ、その気の流れを強めることで、運気アップを実施する思想です。簡単には、家の間取りを8方位に区分けして、その方位に流れる運気と玄関との相性により、求めるパワーが獲得できる非常に簡単な法則です。誰でもすぐに開運ができる素晴らしい初心者向けの教えでした。以下に方位とその気の流れをまとめております。
 

方位 五行 運気
火の五行 名声・名誉
南西 土の五行 結婚
西

金の五行

子供
北西 金の五行 友人(後援者)
水の五行 職業 
北東 土の五行 知識 
木の五行 家族 
南東 木の五行

 
上記にまとめた方位に、玄関を設置することで、望みのパワーを獲得することができることから、エイト・ライフ・スピレーション(人生の8つの望み)ともよばれる運気をあげる運用方法です。この流派はその他にも鏡、水晶、竹笛、赤い紐、蛙(金運の象徴)、ひきゅう(古代中国の伝説霊獣)、猫の置物を方位に合わせて設置することで、気の流れを調節する方法がしられています。特に有名なのは、以下の3つが知られております。
 

  1. 鏡は悪魔を退散させる。
  2. 北に置かれた水槽は商売繁盛。
  3. 金属ベルを入口に飾れば喜びと幸福を招き入れる。

 
これらの教えが、この流派の代表的な開運方法です。
 
 
ここで紹介した内容は、古代中国の思想である”伝統風水の法則”に従っておりません。気の流れは固定的に東西南北の方位によって決まらず、公式の計算式によって、幸運などの目に見えない運気を見つけ出していく必要があります。正しい風水の見分け方の一つとして、参考にしてください
 
 
 

 
 
 
 
 

伝統風水を実施する上で知っておくべき4つのこと

 
土地や建物に流れる気を正確に見つけだし、幸運などの運気を調節するには、正しい風水を実施することで可能となります。そのためには土地を評価し、運気を計算し、正しく風水を利用することにより決定されます。今日では、中国をはじめとするアジアだけではなく、欧米にも広く浸透しております。その背景として伝統風水は、非常に有用でありパワフルな技術であることが挙げられます。ここでは実施する上で知っておくべき基本の4つのことをご紹介しております。

 
 
 

①運気は土地環境で70%が決まる

 
古典風水の書物で有名な『葬書(晋代の郭璞(276~324)の著)』が示す通り、「気」を生み出すのは土地や周辺環境であり、その条件が揃う事で吉凶禍福が決定します。この技術は巒頭(らんとう)と呼ばれ、土地や周辺環境の評価をします。目に見える物体、山や川、建物の間取りの形、家具やインテリアの造形の全てがこれに当てはまります。これが風水の基本条件となる教えです。吉兆の条件を備えた場所に建物やお墓を建てることで、幸運を享受できる状況を演出する必要があります。

 
そして重要なのは、「気」は土地の吉条件によって生み出され、土地の凶条件によって「気」が殺されてしまうということです。「気」が生み出されない土地には、良い気の流れは発生しません。幸運は「気」によって生み出されることは明白ですので、「気」を生み出してくれる土地は風水の最重要項目なのです。
 
 
 
土地の影響の風水事例のイメージロゴ
 
 
 

実際にあった、土地の怖い影響の事例

 
香港総督府の画像
ここで実際に起きた有名な悲劇としてしられる、中国の香港で起きた風水の凶相の土地の事例をご紹介したいと思います。 有名な『尖角殺』の怖い例として、香港にある『旧(香港)総督府』が挙げられます。この建物は建設当初は環境もよく、大きな問題がないとされて注目されていませんでした。しかし時代が経つにつれ、都市が発展していき、周辺環境の開発が進みました。
 
香港の上空写真の画像
周辺には多くのビルが建設され、 背後に鋭角なデザインである「中国銀行」が新たに建設されたのですがその後、次々に悲劇が始まった事で風水で有名となりました。
 
<長官歴任期間表>
  • サー・エドワード・ユード:1982年5月~1986年12月、心筋梗塞で突如亡くなる。
  • デビッド・クライブ・ウィルソン卿:1987年4月~1992年2月、大事故に遭遇に、大手術を受ける
  • クリストファー・フランシス・パッテン男爵:1992年7月~1997年6月、長官就任後間もなく、心臓の外科手術を受ける
 
角殺の実際のビルの画像
これらは専門的には『間取り』による影響ではなく、 「尖角殺」による土地環境による凶相の影響とされております。それを物語るかのように最後の長官はこの『旧総督府』を嫌がり、使用しない歴史が残っている程です。現在は、風水による最適な環境対策が施されております。
 
詳細は 風水と香港に掲載しております。
 

この実例は周辺環境が人に与える影響を証明した”運気は土地で70%が決まる”といわれる、よい証拠の事例として、風水では非常に有名な内容の一つです。

 
 
 

②流派が存在し、診断の答えは一つではない

 
目に見えない気の流れは公式の計算を行うことによって、運気を特定する必要があり、その技術を『理気(りき)』と呼びます。これは例えるならば、病気の患者さんを正確に診察するためには、診察の基準となる知識が必要となるのと同じで、伝統風水を実施する上ではかかせない重要な作業です。
 
しかしこの計算方法は風水の言葉が誕生して1,000年余りの間に、いくつかの公式、判断基準が誕生しました。現在では流派として分類され、運気の特定方法はその流派によって異なります。間取りと方位の関係から、化煞とよばれる気の調節方法まで、大きく異なることが特徴です。ここでは一部ではありますが、風水の流派についてご紹介させて頂きます。

 
 
 
 
 

巒頭派

 
風水の元祖理論が、巒頭の教えになります。形勢はともよばれ、全ての風水診断において、基本となる思想で、目に見えるモノ全ての環境(基本は土地)が、吉凶の気を生み出すことを教えてくれます。風水の原点は「お墓探し=陰宅」にあり、良い場所にご先祖様のお墓を建立することにより、祖先からの良い幸運なご利益を受けられ、子孫繁栄をもたらすと考えから派生します。
 

 
巒頭派では山と水との関係がとても重要で、有名な診断方法として以下にご紹介しております。

 
証穴法

朝山証穴、楽山証穴、龍虎証穴、纏護証穴、明堂証穴、唇氈証穴、水勢証穴、天心十道などから構成され、その証穴(正しいパワースポットである証明をする方法)を行うことで、良い気の流れを受けとるための思想の一つ。

地理五訣

偉大な風水師である趙九峰によって示された吉条件の思想で、「龍」「水」「砂」「勢」「穴」の5つの条件から構成され、山と水の形勢から、風水的な吉条件の診断を実施します。これにより、幸運な気が流れつく場所を発見する教えです。

地理七訣

先程の地理五訣に加え、「脈」「気」を加えた思想です。巒頭の基本は、龍穴の診断にあります。そのエネルギーの発端は「山脈」であり、「気脈」とも言えます。ご先祖様を埋葬する場所の気は、気に満ち溢れ、大地から多くの気を受けられる吉相であることが重要である判断、診断基準の教えです。

 
 
 
三合派風水の説明コーナー
 
 

三合派

 
古典風水の代表として有名で、最も多くの理論と、最も長く使用された流派です。風水=三合派とも言われ、三元派と並び、風水の二大流派の一つとされます。大きな特徴としては、羅盤(らばん)にある3つの環(地盤と人盤と天盤)を用いて、周辺環境との気の流れを調節する三才(天地人)の調和の方法があります。例えば水の流れと周辺環境(方位)の相性により、吉凶禍福を調節する水法など、その他にも数多くの思想が知られております。

 
人盤の消砂五行

人盤は、偉大な頼布衣により発明された環(羅盤の二十四方位)で、地上の物体の方位を天文学の惑星に変えて五行を導き出し、周囲の吉凶を見る思想です。

五鬼運財水法

古典風水で有名な思想で、五鬼の力を門にし、巨門を水にする開運法です。金運アップの効果がるとされております。

龍門八局水法(坤乾国寳)

台湾で人気のある風水の水法。来る水(道)=来水とし、水が去る=去水とします。この水の流れを八卦に照らし合わして、吉凶判断を行います。

黄泉八殺

黄泉八殺は八曜煞とも呼ばれるもので、張九儀が著した「地理鉛彈子」の詩訣に出てくる坎龍「辰」、坤兎「卯」、震猴「申」、巽雞「酉」、乾馬「午」、兌蛇「巳」、艮虎「虎」、離豬「猪」の一節からきており、剋す方位を示した詩で、日本でいう鬼門のような方位を示します。

三合水法(双山) 

家の水(道)が、どの方角に流れることで幸運をもたらすかを計算します。三合水法の特徴は、陽の場合は時計回り、陰の場合は反時計回りで吉を招くとされます。羅盤にある天盤の環を使用して吉凶禍福を調節します。

黄泉水

基本の思想は、旺の方位へ水が去水する場合は凶となります。水が凶となる方位に流れる事で、運気が低迷する暗示となります。

些子水法:超上級水法

特徴は天と地の水の流れを読み、そこを使用する人に与える吉凶を判断・調節する手法です。水は気を運び、その気は土地に多大な影響を与える。この影響を操る事により、パワフルな運気を調節する超上級の水法術です。

九星水法:浄陰浄陽

水法は家の向に対して、吉となる水を探す為に発明された手法で、「納甲表」と八卦の卦の交換から導き出してくモノです。吉方位(貧狼・巨門・武曲・左輔・右弼)を特定し、良い水の流れを用いる技法です。これらに相当する卦は全て、陰なら陰。陽なら陽となる事も証明されます。

九星理気:室内の吉凶判断

貧狼と巨門と武曲と佐輔と右弼星=吉、禄存と文曲と廉貞と破軍=凶、間取りの吉凶を判断する際に、九星が応用されます。地盤:二十四座山を基に、間取りの相性を判断していく技法です。風水の鑑定対象としては『玄関やトイレ、神棚・寝室』、家の座を元に方位による影響を調査します。

 
 
 
三元派風水のコーナー
 
 

三元派

 
土地環境と時間に重きをおく流派であり、陰宅風水における雄となる二大流派の一つとなる古典技術です(陽宅でも使用可能)。その特徴としては「龍と水、向と山(と峯))」にあり、環境の方位と「二元八運」と呼ばれる時間軸から最適な方位を特定し、気の流れを吉兆へと向かわせる思想です。
 

八卦の図

 
この派の特徴は、「六十四卦」を採用していることです。六十四卦は大きく「上元」と「下元」に分かれております。この際、「二元八運説」による時の影響を考慮します。以下に、その理論の一部をご紹介しております。

 
二元八運説

時間の影響を180年で一区切りとして、その時間を2つに分類して「上元」「下元」として、さらに8運に分けた時間を単位を示します。この時間の単位を基本として、吉兆の時間と方位を用いる事で、吉凶禍福を調節する基準とします。

六十四卦と卦数

六十四卦には数字=卦数があり、吉凶を暗示する時の影響であり、個人の卦でもあります。羅盤には方位と六十四卦が記載されており、この方位を細かく使い分ける事で、風水パワーを獲得することを基本とします。

河図と古代数字

河図とは古代中国で伝わる古代数字の一つ。1~9の数字の組み合わせにより使用されるもので、河図の理論(+5の関係)をもとに五行を算出し、数字の相性から、幸運をもたらす龍のエネルギーの方位と家・墓の向きを調整します。

九運数の星運と八卦の関係

六十四卦に九星数が不随します。六十四卦が持つもう一つの吉凶を占う思想です。旺(吉)方位を調査するだけではなく、九星数の影響を採用することで、良い気の流れを引き寄せます。

六十四卦と384爻

三元派はさらなる細かい角度を必要とします。六十四卦をさらに5.625度単位まで吉凶を分けており、吉方位を強化します(「抽爻換象」と呼ばれ、全部で384の線(爻)を求めて吉凶が計算されております)。これにより、最も良い旺(吉)方位を特定する理論です。

 
 
 
玄空飛星派風水のロゴ
 
 

玄空飛星派

 
現代の理気風水における代表的な世界的に有名な流派です。別名をフライングスターともよばれ、大きな特徴としては「二元八運」もしくは「三元八運」の時間軸により、時間が気の流れを支配し、吉凶禍福を決定することです。人に運勢があるように、風水にも運勢があり、その運の流れを読み解くことで、運気アップへのプロセスを運用します。以下に、その基本的な思想内容をご紹介しております。

 
飛星チャートの存在

方位を9つに分類し、9つの数字をそれぞれの方位に入力します。この9つの数字から運気の計算を行い、方位ごとの吉凶を診断していきます。玄空飛星派の基本となる思想です。

飛星図

九星気学にも似ておりますが、大きな違いは「方位と時間の変化」を重視していることにあります。人生の波があるように、風水の気にも波ががると考え、その時間的な変化、運気の波の吉凶禍福を捉えることで運気アップを実施します。

三元九運説

紀元前2,637年、黄帝によって発案された時を知るシステム『三元九運』。玄空飛星派の時間の基準です。時間の影響を180年で一つの区切り(太陽系の惑星の全てが一直線になる。最近では1982年にそれに近い現象=惑星直列が起き、今度は2162年だと推測)、さらに3つに分類して、「上元」「中元」「下元」にします。さらに20年に分けた時間の単位が、運気の吉凶を左右する思想です。 

洛書と神秘の飛星チャート
チャート

九数図(飛星チャート)とは、特別な数字配列を示した暗号で、どこから足し合わせても「15」になる秘数として有名です。古代中国においては戦争で利用された思想で、この数字配列を基に、家の間取りの気の流れを計算し、人生をより良くするためのアドバイスが実施されます。

 
 
 
八宅派のロゴ
 
 

八宅派

 
2,000年頃に世界中に広まり、一時期は風水と言えば八宅派と言われるほどに知られる程に有名なった流派です。大きな特徴は宅卦と命卦によって東四命と西四命に分類され、運気の相性をもとに気の流れを調節する流派です。ただ当事務所では、『滅蠻経(偽風水の知識)』の流れをくむ可能性が指摘されており、採用を控えさております。
 

宅卦の画像
 
※『滅蠻経』とは唐の玄宗皇帝(685年~762年)の時代、一行禅師(真言八祖の一人)に本物の風水の知識が海外に奪われないように作らせた偽風水の教え。これにより、現代の風水が混乱を招くきっかけになった有名な風水史。
 
 
ポイントのロゴ画像
 

建物の間取りに流れる金運や幸運といった運気の方位は、この流派の違いによって、全く異なる仕組みになっております。伝統風水には数多くの情報と計算式(ノウハウ)が存在しており、その中から正しい方法を取捨選択することにより、知りたい運気の情報とその解決方法が求められます。

 
ポイントのロゴ画像
 
 
 

③色彩学のインテリア風水では、運気は調節できない

 
色彩学のインテリア風水とは、各々の色が持つカラーパワーを、東西南北の方位ごとに区分けされた象意に合わせることで運を強化して、物の配置や色だけで気の流れを調節する思想です。大きな特徴としては以下の3つに集約されます。
 

  1. 土地環境の影響は関係がありません
  2. いつの時代に建設された建物や間取りでも大丈夫です
  3. どのような土地、建物や間取りでも、凶を吉に調節することが可能

 
まるでマジックのような思想です。まさに「相談者が求めている利便性の高い都合の良い”なんちゃって風水”」といえる開運学の代表例です。

 
 

伝統風水と色彩学のインテリア風水の大きな違い

 
伝統風水の思想にもインテリアの配置を調節して、気の流れを整える方法はあります。しかし”色彩学系のインテリア風水”との大きな違いは、土地環境の調査&流派による公式な計算を行って運気の特定、気の流れの評価を実施しているかどうかにあります。間取りの風水鑑定を行う場合でも、方位と運気の関係を調べるには最低限でもGoogleマップによる土地環境と信頼性が高いノウハウ(正統派の風水流派)を基にした情報判断が必要になります。この2つの項目は必須の実施内容となります。

 

色彩学のインテリア風水の思想は非常に簡易的であり、どのような間取りでも「物さえ置けば、すぐに運気がアップできる!」、「誰でも簡単に開運できる!」ようになっております。今の皆さんでしたら、どの方法が正しい風水の実施方法であるか、すぐにお分かりいただけるかと思います。
 
 
 

④家相学と九星気学は、風水と区別して考える

 
日本の占術業界で根強い人気を誇るのが、”家相学”と”九星気学”の教えです。この2つの教えは、古代中国の風水の思想から作られた日本独自の開運学であることが分かっております。要約しますと、以下にまとめられます。
 

家相学

運気は東西南北で決まる

大凶の方位は、北東と南西の鬼門と裏鬼門

中央の方位は、気が乱れる間取りは厳禁

張りと欠けを調節することで、気の増減を図る

九星気学

命卦により9つに人の影響(運命)は区分され、方位の吉凶の影響を受ける

宅卦と命卦の相性により、建物との相性は決まる

よく頂くお問合せ

現在、引越しを考えております。私の星(例え:六白金星)では今年、南方位(六白が巡る)に吉と出ており、南に移動したいと考えております。

候補地の間取りですが、宅卦と私の星が合致しておりません。また宅卦で寝室や玄関などの方位が凶になり不安です。

 
風水と家相学、九星気学との違いは思想が全く異なることです。その背景はすでにご紹介させて頂いた通り、巒頭派と理気(玄空飛星派など)が示す通り、気の流れをとらえる計算方法や吉方位の考え方が違うためです。特に重要なのは、引っ越す吉方位よりも引越し先の風水環境(住む建物の土地と間取り)が吉であることです。方位の影響よりも、長期間にわたり影響する土地と建物の方が、絶対的に最優先されるためです。家相学と九星気学は、時間と方位の概念から、間取りと運気の相性など、根本的に風水と思想が異なりますので、必ず区別して実施する必要があります。
 
 
 

 
 

 
 
 

風水で気の流れが調節できる5つの基本の仕組み

 
伝統風水の思想は、傾国の美女として有名な楊貴妃が活躍した古代中国の唐(618年 - 907年)の時代に発展し、各々の流派も唐の時代には存在していたと考えられております。その際に気の流れを調節する基本の仕組みとして、「陰陽」、「五行」、「二元八運(三元八運)」などの理論が取り入れられたと考えられます。これらの思想は古代中国の哲学であり、宇宙の秘密を表現した学問でもあります。風水はこの思想を用いることにより、初めて複雑な運気を調節できるようになるのです。

 
 
 

①基本となる陰陽の教え

 
陰陽マークの画像

画像:陰陽マーク


 
陰陽(いんよう)とは、古代中国の思想を代表する教えです。宇宙の起源と開始を示しているとも言われており、この世の森羅万象を表現したモノとして考えられます。陰(いん)は陽(よう)は対立する属性の気でありながら、互いに領域に溶け合うように存在しております。有名な太極図でも陰の中に陽があり、陽の中に陰があり、完全に分裂していないことが表現されています。陰陽はこの世を構成している万物の基本的性質の象徴とされております。風水ではこの陰陽の関係を用いて、土地環境、建物、間取りの吉凶禍福を決定したり、気の調節に利用します。以下の表にて、陰陽の意味をご紹介しております。
 
 
外部環境
ビル・建物


路・道路

内部環境 寝室
仏間
玄関
リビング
キッチン
ダイニング
象意 女性

冷たい

静的
哲学
男性

暑い

活動的
科学

 
 
 

②五行の流れと意味

 
五行の木火土金水の相剋と相生の関係を示した図

画像:五行の木火土金水の相剋と相生の関係を示した図


 
五行(ごぎょう)とは古代中国の自然思想の一つで、基本の元素となる「木、火、土、金、水」の5つの属性から構成されます。この教えは世の中の全ての出来事や物、方位は5つの五行(属性)に分類されることを示しております。この五行は気の流れを扱う上での基本の理論であり、目に見えない運気や目に見える環境ともに、大きく5つに分類されます。風水の鑑定ではこの五行の関係を用いる事で、運気の評価基準、気の流れの吉凶禍福の判断、金運や幸運を強めたり弱めたり等の行為が決められます。
 
 
 

五行の活用が確認できる興味深い建物の事例

 
五行理論の運用により、気の流れの調節が確認される事例が、こちらの新宿にあるビルです。こちらの土地環境を上空から確認します。
 
ハイアットホテルの上空写真の画像

ホテルの正面側に、三角形の高層ビルがそびえております。その三角の角が、正面側に向かって突き刺さるようになっております。これを風水専門用語で”殺(さつ)”と呼び、凶相の暗示となり災いをもたらすとされ忌み嫌われます。
 
風水の凶相である殺の画像

風水ではこのような場合の対策として、五行を活用して気の流れを調節します。”殺”は五行において”火の五行”に分類されます。その火の流れをみると、”土と金の五行”に矢印が流れます。つまり、火の力は土と金に動くことを意味します。風水ではこの気の動きを利用することで、環境の吉凶を運用していくことになります。では実際にみられる事例をご覧ください。
 
風水の実際の対策の画像

角の真正面に、”5つの金属のポール”が設置されております。風水の法則に見事に合致した素晴らしい対策の事例です。なぜこの対策の事例が素晴らしいのか。以下に説明します。
 
  • 5本は土の五行を意味します
  • 金属のポールは金の五行を意味します

 
5本の金属ポールは、火の五行を意味するビルの角(殺)を弱めてくれる、最適な風水アイテム(土と金の五行)であることを理論的に証明しているのです。非常に参考になる、五行を最大限に活用した良い風水の事例です。
 
 

 

③八卦

 
風水の八卦の画像

 
易学において使用される六十四卦の元となる八卦です。 風水の羅盤においても、コンパスのすぐ近くに配置されています。これは、この記号自体が磁石の力を保護する力があるとされ、自然の力を象徴した者として扱われているからです。また其々には意味があり、この考えが八宅派に応用されたモノと考えられます。ちなみに、八卦には2種類あります。
  • 先天図=紀元前4,500年頃に、伏羲によって考案された最初の八卦であり、中国の大地と環境を示したモノです。その為、一番上(南)に天を示す乾宮が来ています。
  • 後天図=紀元前1000年頃に、周の文王によって配置が変えられたモノです。彼は八卦を季節に置き換え、一番上(南)に火を示す離宮を持ってきました。これが、今の八宅派の考えの基本です。この後天図が家相盤の基本位置です。

ちなみにこの八卦、記号で陰と陽を示しているのが特徴で、直線が陽。点線が陰を示しています。

 
 
 

④二元八運(三元八運)

 
古典風水の流派の中に、三元派と玄空飛星派があります。この流派の基本原理は「時間の概念」であることです。人が時間による運勢の影響を受けるように、風水も時間の影響を受けることを基礎にしています。古代中国の時間のシステムとして『二元八運(三元八運)』があります。大きな分類として、以下に紹介します。

 
二元八運

180年の周期が一区切り。1運から4運を上元、6運~9運を下元とする時間軸。この時に運は、18年~26年の間で陰陽別に不均等に区切られる。この説では、5運は存在しない。

三元八運

180年の周期が一区切り。1運から3運を上元、4運~6運を中元、7運~9運を下元とする時間軸。この時に運は、20年毎に均等に区切られる。この説では、5運が存在する。

 

ともに「運」とよばれる時期が重要な時間軸となり、金運や幸運などの吉凶を左右します。この時間の変化によって風水の運気の性質、吉凶判断は変化することを示しており、この時間軸による評価基準を利用して気の流れの調節を行います。風水は天文学の一つであると考察される所以でもあります。

 
 
 

⑤風水の技法の活用

 
上記の基本となる風水の仕組み以外にも、秘密の方法があります。それが「技法」と呼ばれる技の数々です。古来より風水は秘密の教えとされ、一子相伝(いっしそうでん)により、そのノウハウは非公開とされてきた歴史があります。その為、正しい風水を学ぶことは至難の業でした。ですが現在では多くの流派の内容が公開されており、将来を明るくすための本当に価値のある方法が知られるようになりました。有名な技法として、以下の教えがあります。
 

  • 五鬼運財
  • 龍門八局
  • 旺山旺向
  • 三盤卦
  • 合十
  • 五鬼城門訣
  • 格局
  • 入囚の解放

 
重要なのは先程にご紹介しました基本の仕組みを理解した上でさらに、これらの技法を組みわせることで、より良い運気を生み出すことにあります。
 
風水で気の流れを調節するには、最低でも4つの基本理論を知ることが重要になります。特に有名な「陰陽五行」の仕組みは基本中の基本となりますので、暗記されますことをおススメします。
 
 
 

 
 

 
 
 

風水で良い気を生み出すために必要な対策

 
幸運な運気を享受するために必要な項目は、重要度の高い順に以下のように分けられます。
 

  1. 凶相の評価がほぼ無い土地を選ぶ
  2. 周辺環境と運気の相性が良いこと
  3. 伝統風水の基準に沿う金運や幸運の方位と間取りの相性評価

 
ここでは、具体的な風水対策で、良い気を生み出すために必要な3つの項目に沿って解説します。
 
 

土地の吉凶禍福の評価

良い気を生み出すためには、悪い気・良い気を見つけて、正確な土地の吉凶判断を行い、正しい周辺環境の評価を行う必要があります。
 

凶相の回避

土地選びの際に、気の流れが良い場所の条件として、絶対に凶相がない土地を選ぶことが風水の第一目標となります。具体的には、伝統風水で凶相となる環境のチェックを行うことです。下記項目にて4つの凶相があてはまっていないか、確認してください。
 
T字路の突き当りの土地になっていないか?
これは有名な「T字殺(Tじさつ)」とよばれる凶相を示している土地環境です。ご自身の土地に向かって道が突き刺さるような気の流れは、悪い運気を生み出すことを暗示しており、風水対策において重要な問題を引き起こすとされますので修正が必要となります。「T字殺」の方位に五行の理論を用いる事で、効果的に悪い気の流れを弱めることが効果的です。また、「射や遮(しゃ)」と呼ばれる方法もより効果的です。
 
周辺に「殺(さつ)」の影響はないか?
建物の角がご自身の土地や建物に向かって突き刺さるデザインを、伝統風水では「殺(さつ)」とよびます。この土地環境は最も忌み嫌われる評価基準で、避けるべき対象となる凶相の土地です。特に建物の正面に突き刺さる角は運気を下げるとされ、不運をもたらすとされますので、優先的にエクステリアなどに細工を行うことで、悪い影響を弱めるようにしましょう。有効な手段として、壁を工夫して対処を行うことが対策の一つとなります。
 
見晴らしの良い崖の土地を選んでいないか?
人気の高い土地として、崖地があります。町一帯を見渡せる景観を求めて購入される方がおられますが、風水では有名な「懸崖屋(けんがいや)」とよばれる凶相の一つです。景色のよい土地は、良い気を生み出す!と勘違いをされてしまい、知らない方が多く、安易に手を出されてしまう場合が多いのですが、対策は購入しないことです。一時的に金運がアップする可能性がありますが、比例してその他の運が下がる可能性がありますので、注意が必要な土地の代表例です。
 
行き止まりの土地を選んでいないか?
分譲地にある行き止まりの土地は、「死巷屋(しこうや)」とされる危険な環境の一つです。気の流れが停滞する悪い土地環境を意味しており、運気に良くありません。風水で良い気を生み出すためには、気の流れが常にきれいに流れることが重要です。行き止まりの土地の場合、運気も行き止まりとなり、気が死んでしまいますので、このような土地は購入しないことが対策となります。
 
風水で凶相の土地は、非常に多く存在します。その中でも上記の4つは特に気の流れが良くない避けるべき土地環境です。そして大きな問題点は、建物の間取りやエクステリアは自由に変更ができますが、土地環境は変えられないことです。一度、購入してしまうと手が出せない場合がほとんどです。安易にこのような土地を購入するのはやめましょう。
 
 
 

周辺環境と運気の相性

風水の効果を最大限に活かし、運気を上げるためには、以下項目に順番に挙げられます。

  1. 金運や幸運の気の流れと、周辺環境との相性が良いことが優先です。
  2. 流派の計算によって導き出された、良い風水プログラムが働く事が次に重要です。
  3. 運気の入口が最適な方位である事も重要です。

風水の気は土地環境が生み出しますので、絶対的に運気と環境との相性が良いことが、金運や幸運を効果的に発揮するための有益な条件とみなします。目に見えない運気と目に見える環境の2つを抑えて、量と質両方を兼ね備えることで風水の運気アップが見込めます。この際、良い気を生み出すために、下記の3点に注意しましょう。
 

①土地に凶相が無いこと

先程もご紹介しました凶相の条件は、気の流れを悪くしてしまう効果があります。良い気を享受したい場合は必要最低限、「T字殺」や「殺(角)」の凶環境がないことが必要となります。特に、玄関の正面に「殺(角)」が突き刺さる凶相は、災いの意味があり要注意です。このような場合の風水対策としては、金属の風鈴を玄関先に飾ることで対処を実施することが有用な対策です。
 

②古代中国の伝統風水による計算で幸運プログラムが採用ができ、周辺環境と相性が良いこと

目に見えない運気は古典風水の公式な計算を行うことで、建物や間取りのどの方位(東西南北の方角)に幸運や不運が巡るかを割り出していく作業を行います。この計算は流派別に吉凶禍福の分類がなされることで結果が異なるため、初心者の方はその結果に迷われる可能性が高いので注意しましょう。例えますと現在、世界的に一般的な風水流派として採用されつつある玄空飛星派の場合は、「旺山旺向(おうざんおうこう)」や「双星会向・山(そうせいかいこう・ざん)」の幸運プログラムを採用できることが好ましい条件となります。
 
そしてもう一つ重要なのは、環境と角度を合わせる必要があります。特に運気の入口は、周辺環境と建物や間取りに左右されるため、
 

③運気の入口が最適な吉方位、環境であること

運気の入口とは玄関のことではなく、周辺環境でつくられた風水の気が、最初に建物(間取り)に入り込む方位(東西南北の方角)のことです。風水師が羅盤を用いるのは、この運気の入口の角度(360°の方位)を計測するためです。この方位が運気のプログラムを作り出し、吉凶禍福を決定する重要な角度のために『運気の入口』といわれるのです。これは重要な作業で、良質な気の流れがある一方で、悪質な気の流れもあります。
 
例えば玄空飛星派の場合は、「上山下水(じょうざんかすい)」とよばれる不運プログラムが凶暗示となり、住む人に風水的な悪影響を及ぼします。このような不運プログラムを回避するには、幸運をもたらしてくれる最適な角度(360°の方位)から、運気の入口を選ぶことが最善の対策となります。
 

 
土地とマンション風水の影響の事例のロゴ
 

幼児虐待事件と風水の事例

 
2018年、幼い5歳の女の子がアパートの一室で虐待死亡するニュースが流れました。その虐待は日常的に行われており、何かしらの強い風水的な不運の影響があったと推測されます(※こちらの事件以外でも、虐待のニュースを拝見する限りほとんどが『アパートなどの賃貸』でした。残念なことに、日本では幸運に恵まれる賃貸が数少ない事が要因に挙げられと考察される例です)。
 
 
①土地環境の凶相の問題
 
不運の土地と風水の関係の画像
そのアパートは全国でも知られ有名になりました。その際に確認されたのが 風水で凶相土地とされる『T字殺』でした。道がアパートに向かって真っすぐに向かう構造となっており、明らかな凶相の土地です。 『T字殺』は多くの土地で確認される凶相の一つです。もし、この知識があれば今回のような悲劇は防げたのかもしれません。ですが、『T字殺』の影響だけで虐待は考えられません。 もう一つの風水の間取りを確認する必要があります。
 
風水は必ず、「目に見える環境」と「目に見えない運気」の両面から考察・吉凶を推し量る必要があります。風水の技術は未来を推し量り、凶を避け、幸運を得るための技術です。今回のアパート(間取りとの関係)の運気を計算したモノが以下となります。
 
不運の間取り事例と運気の画像
計算に使用した技術(流派)は 玄空飛星派と呼ばれる『伝統風水』の理論です。この流派の特徴は、「数字」から未来を読みとり、吉凶を判断していくものです。『九星気学』と似ておりますが、全く異なる事がご覧いただけると思います。その計算式は次の事を示しておりました。
 
 
②玄関に凶の暗示の問題
 
間取りと地図方位(土地環境)の画像
風水に詳しい方はすぐに間取り内部の『玄関』の運気を調べます。ここには「8」の数字があります。これは「幸運」と「子供」を示しております。通常は良い暗示です。ですがこれ、間取りで重要な『玄関』に巡ると逆の効果を持つようになります。「損小口」。これは「 小さい子供の不幸」を示しております!!さらに、この運気が『玄関』に巡ると「山星下水」と呼ばれる状況となり「幸運」の全てが壊れる未来の暗示です。この間取りを使用するには危険の予測となります。特に『玄関』には「4」が巡り、この「4」は女性を意味するものです。すなわち、「女性の不運」を暗示しております。
 
 
③和室に流れる運気の相性の問題
 
風水の運気の計算のイメージ画像

 

もう一つの問題が「東の和室(寝室だったと思われる間取り)」です。ここには「5」があり、風水では「最大の不幸」の暗示です。しかも外部環境は『T字殺』となっており、外部・内部ともに凶相土地を示しており、悪い影響を刺激します。 『寝室』は健康や人間関係を享受するために必要な間取りです。そこに『最大の不幸』が巡る事は最大の不運を示し、そのエリアを使用する人に不利益を与えます。推測ではありますが、虐待を行った義理の父親であると推測されます。その理由は、時の影響です。死の原因となった2018年3月2日の年月日の影響をみると、東に「737」の数字が確認されます。これは専門用語で『穿心殺』とされ、「 争い・官の問題(警察沙汰)」と影響!となります。さらに「東(震)の穿心殺は凶相」とされており、危険な状況でした。時と運気、環境の3つの全てが凶相を示しております。今回の事件と合致している事が、理論より判明します。
 
運気は土地が作ります。そして風水は元々、凶を避けるための間取りを創造する技術です。本来の姿を知って頂ければ幸いです。
 

 
 

運気と間取りとの相性は重要!

計算された金運や幸運の方位が適切な間取りと合わせていないと、重要な気の流れが壊されてしまい、正しく使いこなすことができません。風水には多くの対策項目がありますが、本記事では、風水間取りにおいて特に重要な項目に絞って紹介します。
 

金運の方位は活動的に配置する

金運は建物を使用したり、住む人に強いエネルギーの気を与えてかつ、風水の評価でも重要視されている方位のひとつです。実際の金銭面にも影響する部分ですので、以下の項目を押さえて、パワフルな金運を活かす配置を行うことが重要となります。

  • 金運の方位は必ず気が活発な動きをする玄関に配置する
  • リビングなどの活動的な間取りに取り入れる活用する
  • トイレやクローゼットなどの方位に入れない

金運と間取りとの気が流れが良くな場合は、金運に見放されてしまう可能性があります。そのような場合は、人の動きや配置を見直す事で改善を実施することが重要になります。
 

幸運の方位はひとつだけ押さえること

人間関係や健康に影響するのは、幸運の方位による恩恵です。幸運は金運以外の全ての気の流れに準じますので、金運よりも重要事項となります。この際に間取りで重要なのは、寝室に幸運を配置することです。これが正しく行われていないと、せっかくの睡眠が凶へと変化する可能性がありますので、必ず配置には最新の注意を払ってください。特に玄関などの間取りに、気が流れると大凶とされ、その建物は凶相となります。良い幸運の使い方は以下の通りです。

  • 幸運の方位は必ず寝室を配置する
  • 仏間や神棚には幸運の方位を活用する
  • 玄関に幸運の気が流れないようにする

大きな問題が生じている場合、寝室と幸運の方位が良くないケースが多いです。このような場合、寝室とそこに流れる気の相性を調査し、最も凶が少ない環境を演出する方法が対策として求められます。
 

不運や災いを回避する

病気や対人関係(部下運も含む)の問題は、不運の気の流れの影響です。特に怖いのは、事故や死に関する悪影響を及ぼす可能性があることです。間取りとの相性で気をつけるべき点は、この災いをもたらす不運の気の流れを弱めることが重要になります。運気を気にする方は、金運や幸運力をアップして運を開くことに集中しますが、不運の気の流れについては重要度が下がりがちです。しかし、風水で最も重要なのは不運を少しでも弱めて、将来の災いを回避することにあります。その間取り対策として、以下の項目が挙げられます。

  • 不運の方位に玄関を配置しない
  • 健康問題を引き起こす方位に寝室を作らない
  • 災いの方位は倉庫やクローゼットをデザインして閉じ込める

大きな問題を抱えておられる方の多くのケースが、この不運の影響を強く受けている場合があります。適切な方位に、適切な間取りが配置されていない場合、引越しも含めた改善の必要の可能性が高くなります。
 
 

 
 

 
 
 

伝統風水のメリット・デメリット

金運等の気の流れを重要視される方にとって伝統風水は魅力的です。ですが一方で、もちろんメリット・デメリット両方あります。下記にて、両方の詳細をまとめてご紹介しています。
 

3つのメリット

①現在の運気の状況が高い確率で診断できる!
伝統風水の最大のメリットは、気の流れ(例:幸運や不運がどの方位にあり、それがいつまで続くか)が理論的に分かることです。通常、気の流れを一般の方が的確に鑑定することはできません。ですが巒頭風水(目に見えない気)と理気風水(目に見える気)の2つの思想により、理論的に良いか悪いかを判断することができます。
 
巒頭風水の場合は現在のお住まい、もしくはご使用されている建物の土地環境の「見える道の形や周辺環境」の状況から、そこに住む人に与える影響が良いか悪いかを判断する事が出来ます。その気の流れから、伝統風水の思想を基に、診断を実施することができます。
 
理気風水の場合は「目に見えない風水」を理論的な公式を用いて計算する事により、運気の特定(幸運の方位など)を行います。そして建物との相性を診断する事により、鑑定を実施することができます。
 
この際に伝統風水の優れた点は、ニューエイジ風水(別名:なんちゃって風水)で見られる「アイテムさえ買えば、どんな家の間取りや土地でも変更なく良くできる!」といった、安易な診断ではないことが特徴です。歴代の風水師によって受け継がれた思想を基に、高い確率で気の流れを読みとり、吉凶禍福の診断を実施できることにあります。これにより、未来の運を切り開くための手段に繋げることができることです。
 
 
②伝統風水を知る事で、なんちゃって風水を予防できる!
伝統風水の優れた点は、古代中国よりの思想が完璧に完成されていることが挙げられます。そのために「伝統風水」と「なんちゃって風水」の2つには大きな差があります。それは明確な理論と公式な計算式があるかないかで分けられます。
 

伝統風水

歴代の風水師によって知識が伝承・系譜が残されており、その理論と計算式を含めた知識は中国の古典書物により明記されている。その知識は、有名な風水師の先生方によって講義・伝授され受け継がれる。

なんちゃって風水

知識の伝承・系譜といった歴史的な背景が一切、確認されておりません。風水は古代中国の思想のため、必ず歴史的な背景や伝承があります。しかしなんちゃって風水とよばれる開運学系には、その正式な理論や計算式は確認されず抽象的に運気がアップするとしか表現されません。

 
正しい伝統風水を知る事で、ニューエイジ風水に惑わされない正確な判断基準を持つことが出来るようになります。それにより、無駄な時間を費やす必要がなくなり、幸運を得る機会が期待できます。
 
 
③知識が将来の運を切り開く資産になる
風水とは古代中国の思想であり智慧ですので、一度知ることで得た知識やノウハウは半永久的に残り、自分の将来の運を切り開く為の資産として活用できます。正しい理論や計算式を活用する事で幸運や不幸を見分けることができ、自身の未来を良くすることにつながります。これは非常に要な事で、世界中のセレブの方々やグローバル企業の風水コンサルティングの採用の事実が、正しい事を物語っております。
 
 

3つのデメリット

①効果には個人差がある
風水は実施してすぐに目に見える成果が出る保証はありません。物の配置を変えるだけで効果がすぐにみえる人もおられれば、気の流れを変更したり、運気の調節を実施しても、なかなか効果がみられないこともあります。古代中国の思想として、この様な教えがあります。
 

  1. 命(個人の能力)
  2. 運(運勢の吉凶の流れ)
  3. 風水

 
人の運に影響するものとして3つに分類されております。ここで重要なのは「運と命の2つ」とされており、これは個人の運がまず大事であり最も大きな影響力であることを示しております。そのためにどうしても、『個人差がある』事を教えてくれています。
 
これは予備校の状況とも良く似ております。『東大合格率No.1』をテーマに掲げて多くの受験生が予備校に通い講義を受けます。講義の内容は全員同じことが伝授されます。しかしその受講生の全員が東大に合格することはありません。なぜでしょうか?『個人差がある』ことが原因だからです。『運気を引き寄せられる人、運を引き寄せられない人』の差がありますため、100%風水だけで効果を期待したいという場合には不向きかもしれません。
 
 
②伝統風水は経験と勉強が必要
大きな特徴に、伝統風水はすぐには実施できないことが挙げられます。風水というと「東西南北の方位に合わせて、色のアイテムや物を置くだけで運気がアップする」と思われますが、実際はそこにたどり着くには多くの基礎知識の勉強と計算式(運気を見分ける経験)が必要になります。気を分析するための講義を受講した上で、勉強と経験が必要になることを意味しております。
 
一般の方が想像されるような『東西南北の方位ごとに金運や仕事運、恋愛運』があるわけではありません。これが日本に正しい伝統風水が浸透しないデメリットと考えられます。そのために経験や勉強を行う必要が無い、すぐに気の流れを調節できる「ニューエイジ風水(なんちゃって風水)」に人気が移ってしまう傾向にあります。
 
 
③間違った風水を行って運気が落ちる恐れがある
風水で効果を上げるためにはまず、正しい専門知識が欠かせません。ご紹介しました『巒頭(目に見える風水)』と『理気(目に見えない風水)』はともに性格な判断を必要とします。しかし独学や直観により正しい知識のないまま行った施策が、逆に不運を強化したり、金運を弱めてしまう場合があります。一度起きた不幸は、元に戻す事はできません。せっかく時間をかけて積み上げたにも関わらず、逆に一気に運を落としてしまう恐れあります。
 
安全に風水を運用するためには、正しい知識を身に付けることが求められます。運の向上を目指されておられる初心者の方は、ぜひご注意ください。
 
 
 

 
 

 
 
 

欧米にある素晴らしい伝統風水の事例

 
欧米をはじめとするアジア以外の地域にも、風水が広がるようになりました。香港がイギリス領であったこともあり、英国ではもちろんのことですが、特にアメリカ(米国)で受け入れられたことにより、その影響は世界的にビジネスに活用されるようになり、仕事の成功のチャンスを広げる方法の一つとして普及していくことになりました。
 
私の長年の顧客(某大手商社の方)であるS様は、アメリカへの研修の際、商談前の挨拶の一つとして「どんな風水を実践しているんだい?」と、ビジネス会話の一つとして聞かれたことを教えてくださいました。一般的なビジネス会話である「今日の天気の話」を変えるほどの影響を与えている興味深い内容です。
 
 

アメリカでみられる有名な風水建築

日本では考えられない程に、もうすでに欧米では風水が広がり、特にビジネスの世界において浸透されております。有名な建物ばかりではありますが、事例として以下のアメリカにある物件をご紹介します。
 
 
①トランプタワー
 
トランプタワーと風水の画像

風水の世界では有名な「トランプタワー」です。アメリカの不動産王ドナルド・トランプとエクイタブル生命保険が共同所有している建物です(参考:トランプ氏には女性風水師:パンイン氏(2代目)が顧問としてアドバイスを実施していることが知られています)。
 
1983年2月14日(三元九運の時間軸では6運に相当)にグランド・オープン・セレモニーが実施されました。興味深いのは、建物の内部に設置された”高さ5階建て分のアトリウムに滝”があることです。
 
滝とアトリウムの画像

滝は上から下へと水が流れます。これは陰陽の考えでは”陽の動きのある水”となります。風水の意味としては金運を活性化して、建物に流れるビジネス運を上げて、気の流れをよくする有名な実例の一つです。そして確認出来る範囲ではありますが、専門用語で「入囚の解放」と呼ばれる風水間取りの技術が使用されていることが推測されます。
 
トランプタワーの上空画像

トランプタワーの風水的な意図は、顧問であるイン氏しか知りえません(風水は秘密主義の為、その内容が公開されることは極めて少ないです)。ですが土地環境と建物のデザインから、意図的に気の流れをよくするための吉方位も取り入れて、構築されていることが上空画像から伺うことができる素晴らしい!繁栄を象徴した風水の事例一つです。
 
 
②MGMグランドホテル
 
MGMグランドホテルのイメージ画像

アメリカのラスベガスにある、世界一大きなホテルの一つ「MGMグランドホテル」です。客室が5000以上の巨大なカジノフロアーなど、敷地総面積はなんと東京ドーム3個分もの大きさを誇るカジノホテルです。美しい景観は、美しい気を生み出す。ここ最近、日本でもみられる風水の理想とする美しい構造が、ホテル内部に確認されます(開業:1993年、改装:2007年)。
 
風水的な内装の曲線イメージ画像

よい気を生み出す条件の一つに、気がきれい流れることが挙げられます。風水の内装で注意しないといけないのは、とげとげしい”角のある間取り”の凶相を回避することです。壁や床に至る細心部に至るまで、美しい内装が確認されます。そしてもう一つ、興味深いのは屋根の構造です。
 
風水と屋根のイメージ画像

屋根には「八卦」のデザインが採用されています。風水で 八卦は”魔除け”の意味をもつ重要なマークです。そのマークがアメリカのラスベガスで確認されるのも、非常に面白い事例の一つです。しかしその他にも、同じくラスベガスにある「ザ・フォーラム・ショップス・アット・シーザーズ」の屋根にも、「八卦」が確認されております。
 
八卦の屋根の参照画像

こちら以外にもアメリカのラスベガスには、風水を意識した建物が確認されます。巨額のお金が動く場所に、風水師あり。これは私が経験で学んだ言葉であり、私の合言葉となりました。
 
 
③クリエイティブ・アーティスツ・エージェンシー
 
クリエイティブ・アーティスツ・エージェンシーの土地の画像

クリエイティヴ・アーティスツ・エージェンシー(Creative Artists Agency)は、アメリカ合衆国の大手エージェンシーの1つで、世界最大のタレント代理業務事業会社です。その本社が1988年にビバリーヒルズの高級地域に、中国人建築家I.M.ペイによりデザインされました。
 
風水デザインの事例、土地環境と建物の画像

特徴的なのは、ツインタワーがそびえる中央に、ビルがデザインされております。その中央には美しい庭が設けられ、まるで運気を運ぶ龍がこの場所で休憩をしているかのようです。
 
噴水の事例の画像

本社ビルには中央に穴が空けられ、風が通り抜ける構造が確認されております。風水で富を象徴する「噴水」が、ビルの目の前に設置されており、まるで龍がこの穴を通って、中央の庭に行き来できるかのようになっております。流派により、建物の作り方や思想、方法は様々です。その為、この建物の風水の評価は一定ではありませんが、クリエイティヴ・アーティスツ・エージェンシーの成功と繁栄は今もなお、素晴らしいものです(2024年時点において)。
 
風水的によいホテルのイメージ画像

また、目の前にあるフェアモント・センチュリー・プラザ(旧ハイアットリージェンシー)も同様に、風水の魅力を持ったよい構造をもっております。この建物の特徴は気を愛するように、手を広げた構造をしており、良い気を多く取り込むようになっております。目の前には同じく、富をもたらす「噴水」があり、伝統風水の理に叶った良い気がながれやすい環境になっております。
 
 
④例外編:ブリティッシュ・エアウェイズ
 
ブリティッシュ・エアウェイズのイメージ画像

ブリティッシュ・エアウェイズ(英語: British Airways)は、ヨーロッパでは3位、世界では9位を誇るイギリスの大手航空会社です(日本では「英国航空(えいこくこうくう)」)。
 
風水からみる土地環境の画像

上空の写真ですが、当事務所では採用を行っていない構造が確認されております。これも流派の思想の違いの一つです。古代中国の長い歴史の中で、伝統風水もまた、数多くの流派に分かれ、その思想が異なるようになっております。特徴としては池がつくられ、水の気を強めて金運を上げる環境整備が確認されます。
 
中央に流れる水の画像

敷地内をめぐる川も整備され、気が土地全体にめぐるようになっており、風水を意識した構造であることが確認されます。
 
 
 
 
 
 
 

お墓が人生を決める!?基本とされる陰宅風水の事例

 
お墓と土地
 

風水の語源となった古代中国人である郭璞の”葬書”に、ご先祖のお墓を運気の良い場所に埋葬する事により、子孫繁栄がもたらされるとあります。これが風水の気の流れを最大限に活用する運気アップの秘策です。
 
多くの方が、墓地不足とお墓離れにより「合同葬」や「海の散骨」を希望されます。これは運気を下げる大凶の行為です。一番最初に抑えるべき風水の施策は、”陰宅(お墓)”の気を良くすること運気をアップさせることです。ご先祖様を大切に敬い、その埋葬先を風水環境に合わせる事で、その子孫に素晴らしい幸運を享受できる可能性が上がります。

 
 

孫文の成功と母親のお墓の風水事例

 
孫文のイメージ画像
 
「中国革命の父」と呼ばれる孫文(そんぶん)と風水のお墓に関する事例をご紹介します。彼の母(楊太夫人)は、1910年に香港にある「百花林」に埋葬され、その3か月後に革命は成功しました。 そのお墓は風水師によって選ばれた、気の流れが良い強いパワースポット(龍穴)に埋葬され、孫文の成功に多大な影響を与えました。
 
埋葬された2年後の1912年。孫文は清国帝国を滅ぼし、中華民国を建国し初代総統に就任。しかし2000年、孫文が作った国民党が総統選挙で大敗(2008年に復権)。そこで、孫文の母の墓石を調査してみると、墓蓋が壊れて雨風によって汚れていました。 「陰宅風水」でお墓が壊れることは、運気を下げる大凶を意味します。総統選挙の大敗と合致した事例として、有名になりました。
 
お墓と風水のイメージ画像
 

風水のお手本となる龍穴のお墓

 
孫文の人生を成功に導いた母親の陰宅(お墓)である”香港名穴第1位とされる『孫中山母親楊太君霊墓』”は、風水で良い気が満ちている幸運な環境に埋葬されています。運気が多く集まる、まさに力がみなぎるお手本のお墓です。風水は ご先祖様を良い気が多く集まる場所に埋葬することにより、多大な成功と恩恵を受けられると考え、孫文の革命の成功の事例とお墓が人生を決める思想と合致します。
 
お墓とパワースポットの関係の画像
 
これは形勢派( 巒頭派)の考えで説明が出来ます。風水のエネルギーは山脈を通じて流れると考え、エネルギーの流れを来龍と呼びます。今回は「飛鷲山」がその元となり、途切れることなくお墓に注がれます。それはまるで枕を背にしているかのように、安心して気の流れを享受できます。左右の龍虎は共に勢いが良く、お墓を守るように構成されています。正面には美しい景色が広がり、エネルギーを守る幸運な景色(水口、案山)が広がります。まさに 龍が運気に恵まれて育つ様子が伺える陰宅風水のお手本です。多くの好条件が整えられた貴重な龍穴を捉えた『風水宝地』であり、その事を物語るかのように建立して3か月後、孫文は革命を成し遂げました。
 

 孫文のお墓は問題あり

 
中山陵のイメージ画像
 
孫文の母親のお墓は風水の世界では非常に有名です。しかしその孫文のお墓である『中山陵(ちゅうざんりょう)』は、パワースポットとして有名ではありません。孫文のお墓は”天空のお墓”をイメージした場所に建立されています。天空のお墓と言われる程に、圧巻の景色です。しかし孫文が創立した中国での国民党政権は、38年で終わりを告げました。
 
これは風水で問題があったと言われています。 多くの方が、景色の広がる崖や山頂を好まれます。その判断は風水で正しいかどうかは明言を避けますが、もし孫文のお墓が今の場所ではなく母親と同じ場所に埋葬されていたら、人生は好転したかもしれません。形勢派(巒頭)の分野より、お送りさせて頂きました。
 
 
 
 

 
 
 

風水と科学による考察

 
黄帝内経の画像

 
風水の原理となった有名な古代書物”黄帝内経”があります。ここで注目なのは” 『内経(18巻)』の他に『外経(37巻』があった”とされる点です(『外経』は現存せず、詳しいことはわかっていない)。憶測としてこの『外経(37巻)』に、中華超心理学(風水や易学などの全ての思想)の原理が記載されており、その為に世に出回っていないのでは?と考察、噂されます。書物がない為に推測でしかありませんがもし、原理原則が記載されていれば、風水は科学と同様に益々発展し、広がることが容易に考察されます。
 
20世紀に入り、革命的な科学革新が誕生しました。今まで解明できていなかった宇宙の成り立ちや現象が、全体の7%まで知ることができるようになっております(2024年時点において)。これは大きな進歩です。私はこれが古代中国の思想を解明し、伝統風水の世界の解明につながる一歩だと考察されます。風水を科学の目でみることが出来るようになれば、人生の成功への道がさらに、大きく広がる可能性があります。
 
 

偉大な科学者によるエネルギーの解明と風水

 
風水で空間に流れる気(運気)は、海外ではエネルギーと表現されます。古代中国では”この気(運気)とは何か?”この点についての言及はありません。ですが今世紀に至って、今まで道の世界とされてきた宇宙の神秘の分野が解明されるようになっております。
 
 
①アルバート・アインシュタイン(1879年~1955年)
 
アインシュタインの画僧

物理学者アルベルト・アインシュタインによる、”質量とエネルギーの等価性”の有名な公式があります。
E = mc2

エネルギー(粒子)はE、質量(m)、光速の2乗(c2)として定義されています。

この公式は、宇宙全体のエネルギーの基本の計算式です。これは風水で扱う気(運気)とは、質量の影響を受けることを意味しており、巒頭派の基本的な思想にもつながります。土地環境のエネルギーは山水形勢によって決まり、その量は建物の間取りの体積と比較すると、膨大な質量を要することです。
 
風水の70%は土地環境で決まる!
 
この思想と科学の法則は合致しています。影響力とは、絶対的なエネルギー量ですので、当然の結果です。格闘技で重量別(体重)に階級が分かれているのは、このためです。重量の多い方が、強いエネルギーをもっており有利だからです。風水も同じ原則であることを教えてくれているのです。
 
 
②ニールス・ボーア(1885年~1962年)
 
ニールス・ボーアの画像

デンマークの理論物理学者で、量子論の育ての親として有名な偉大な科学者の一人です。量子力学の確立に大いに貢献した方で、風水の原理を解き明かすきっかけになると考察される方です。彼は”量子物理学と東洋哲学に類似性がある”と考えており、東洋哲学(易経)を追求した結果、「原子物理学論を見極めるには、仏陀や老子などの思想から、この世に生きる現生の観客でもあり演技者でもある自身(我)を調和し、努力する必要がある」と、表現されております。
 
ボーアの紋章の画僧

また興味深い出来事として、デンマーク最高の勲章であるエレファント勲章の際、”陰と陽、光と闇を示した太極図’を示した紋章を自らデザインしたことでも有名です。天才ニールス・ボーアが、風水の原理となる”陰陽”を重視していたことが伺えるこの出来事は、極めて貴重な歴史的事実です。つまり、陰陽の思想が量子力学の思想と合致していることを暗示しているからです。風水を学ぶモノとしては、勇気づけられる内容です。
 
 
③テスラ・二コラ(1856年~1943年)
 
テスラ・二コラの画像

遅れてきた天才、テスラ・二コラです。エジソンのライバルとされる発明家で、宇宙の神秘を解き明かしてくれた偉人でもあります。彼の名言にこうあります。
 
宇宙の秘密を知るには、エネルギーの周波数と振動を見ろ
 
これはエネルギーとは周波数であり、振動であることを教えてくれています。つまりは”エネルギー=気(運気)=周波数・振動である”ことを意味します。この意味は深く、周波数は常に一定ではないことを示しており、それにより振動も変化することを意味し、変化(時間)の影響を受けることになります。そして振動は形を作る力でもあり、形とは振動の結果であることです。この2つの事実は、風水の基本原理に合致します。
 

詳しくは量子力学から運気を解き明かしてみよう!をご参照ください。

 
 
3人の偉大な科学者をご紹介しました。古代中国の伝統風水の思想と合致する点がようやく、解明され始めております。目に見えない分野でもあり、何を言っても”それが正解!!”になってしまう業界ですが、以下のことが科学的に風水と合致しております。
 

  • エネルギー(気)は絶対的な量で決まる=土地環境で気の量は決まる
  • エネルギー(気)は周波数であり一定ではない=風水には変化(時間)の概念がある
  • エネルギー(気)は振動であり形を形成する=周辺環境の形は人に影響する

 
少しでもこの知識が皆様の運気を上げる助けになり、人生がより良くなるための賢い選択にご活用いただければ幸いです。