Last updated 2024-10-12
盧風水大師の教え
尊敬する風水師は?と聞かれたならば、私は以下の数名の偉大な先生方を挙げます。
- 邱延翰
- 才能があり過ぎて、唐の玄宗皇帝に幽閉された悲劇の風水師
- 楊筠松
- 同じく風水の祖とされる山水形勢のプロフェッショナル
- 蔣大鴻
- 玄空飛星の祖とも言える、現代風水の祖となった偉大な先生
- 盧恆立先生
- 張玉正先生
- 他
こちらの偉大な先生方の書籍や教えは、私の風水人生の道標ともなっております。運気を上げる為に必要となる基礎知識はもちろん、その背景に至るまで、素晴らしいものです。日本でも数多くのカリスマ風水師の方々が、理論的な風水を述べられます。風水の研究家の先生の中には、驚くほど奥深い思想と理論を持たれている方もおられます。
本稿では、私が尊敬し大好きな風水師のお一人である”盧風水大師”の教えの中から、素晴らしい思想の一部を簡単にご紹介します。
2002年関西大学工学部卒。
Masaya風水事務所を立ち上げ後、企業・病院から一般の自宅まで、多岐にわたる風水鑑定を手掛ける。
理論に惑わされない事
私が盧風水大師の講義で感銘を受けたお言葉は、こちらの一文です。
- 理論は理論であり、実証と検証が成されていなければ意味を成さない
風水は古代中国において、長い歴史と歴代の風水師達によって様々な解釈と秘密主義により、数多くの流派が生まれました。その結果、非常に多くの理論が誕生することになりました。その多くは、偉大な風水師である古代中国人である楊筠松による伝承とされておりますが、1500年近くも前のことであり、真意は分かりません。ですがその歴史の中で”真実を示したモノから偽物まで”、世界のみならず、本場中国でもその影響は見られるようになりました。
風水は実践と経験による取捨選択である
盧風水大師は「理論にばかり縛られるのではなく、その中から正しいモノものを実践と経験によって取捨選択しなければならない」と話され、理論に惑わされない重要性を説かれました。
著名な”風水マスター”と呼ばれる人物でも、理論だけの方が多いと嘆かれるのです。この考えは盧風水大師の独特のお考えであり、いかに実践を元に風水を構築してきたかを伺える言葉です。その為、教えの多くは「風水の古典書」そのままの理論解釈ではなく、実践を主にした事例から導き出された理論ばかりでした。これは本当に驚きました。実践家風水師の私としては非常に勉強となり、理論と実証の両観点から本来の風水を学ぶ事が出来るの貴重な教えです。
2002年に国際風水協会の初代マスター就任~現在のグランドマスター就任まで、常に五筆頭として活躍された秘訣なのかもしれませんね。
風水の暗号と教え
正統派風水(別名:伝統風水)は、古代中国で「一子相伝」とされ完全秘密主義により、その思想は守られてきました。その背景は、正しい教えが多くの人に広まる事を恐れられた為です。
古代中国で風水は、国を治めた”皇帝の一族”のみが使用できる帝王学としての役割があったためです。つまり、一般人が知る事の出来ない高貴な思想として繁栄してきた経緯があります。
そのために
古典書は暗号化されており、教え無くして正しい風水の知識を得る事や実践を行う事は、当時の中国人でさえ不可能でした。これは蛮族である他国(モンゴルや日本等)に、正統派風水の知識やノウハウの流出を食い止める為でもありました。
秘密の暗号と解読
有名な秘密の暗号化された一文があります。以下にご紹介します。
上記の一文は、”楊筠松(834~)”による
歴代最高の風水師の教えであり秘密の暗号です。この文章は風水の秘伝とされてきた暗号の一部で、
周辺の土地環境が人に大きく影響する事を示したものです。
間取りの運気は全て、その周辺の土地環境によって左右され、そこを使用する人に多大な吉凶禍福に影響する。風水鑑定の基本となるノウハウが詰め込まれた秘密の暗号として、この一文にだけ記載されておりました。これは解読してくれる先生がいなければ、一切使用できない風水師にとって貴重な宝物です。
生徒への風水鑑定の教訓
- 間取りのみでは決して風水鑑定を行う事は出来ない!!
現代でいう「図面郵送鑑定」の事になります。”運気は環境によって生み出され影響を受ける”ため、正確に家や建物の間取りに流れる運気を見つけるには、現地調査が必須であることの教えです。目に見ない運気を特定するには最初に、運気が作られる周辺環境の状況を見極める必要があります。そして周辺の土地環境と間取りの相性から最終的に、運気の計算を行い、吉凶判断を行う必要があるからです。
現代では「Googleマップ」の驚くほどの精度向上により、古代では無し得なかったWebによる架空の現地調査(上空写真やマッピング)が可能となりました。技術の発展により、ある程度の確認が可能となり運気を見つけることが出来るようになりましたが、この教えを受け当事務所では現在、出来る限り現地にお伺いして、正しい風水鑑定を行うよう努めております。
玄空飛星派の風水の教え
盧風水大師は玄空飛星派の風水の使い手の先生です。先程にご紹介しました重要な暗号が、玄空飛星派の風水で重要になることが述べられました。
山上龍神不下水 |
山の龍は水に下らず |
水裏龍神不上山 |
水の龍は山を登らない |
これは、何度も出てきております有名な「楊筠松(834~)」の暗号の教えです。
玄空飛星派の風水は、間取りと環境エネルギー(運気の力)との相互作用を重要視します。この2つの暗号は”周辺の土地環境とエネルギー(運気の力)の相性が吉凶禍福を左右する”という教えであり、間取りと運気の相性だけで正しい風水の判断を行う事は出来ない事を意味しております。
簡単に述べると「運気は環境によって生み出され、影響を受ける」という意味です。これは当然のことで、”
間取りと土地環境の空間量を比較すると、圧倒的に土地環境の空間量の方が莫大”であることに起因します。多くの方は間取りは気にされますが、購入された土地環境のことは気にされません。これは、正しい風水の在り方ではない事を教えてくれています。
玄空飛星派の解釈と実践に違いがある
世界で活躍されておられる風水マスターはもちろん、”盧風水大師”だけではありません。本場中国には数多くの流派が存在しとり、さらに分かれて別々の解釈がなされ、各自の独自によるノウハウによる実践が行われております。つまり同じ玄空飛星派なのに、鑑定方法や気の流れの改善方法(化殺)が全く異なる事を意味しています。他の風水マスターの方々が出されている書籍を読むと明らかで、この考え方が考慮されていないケースもありました。これが、盧風水大師の教えであり重要事項でもあります。
ノウハウと実践方法の採用
当事務所では最終的に”盧風水大師の教えと過去の実践と成果”に惹かれ、盧先生のノウハウと理論を採用するに至っております事をご報告させて頂きます。風水のセカンドオピニオンの際に、他の先生方にご依頼をされた場合、鑑定内容やアドバイスが異なる場合がありますのは以上の事が背景にあります事をご了承いただければ幸いです。