1. 八宅派風水
2. 特徴
3. 命卦
4. 宅卦
5. 基礎理論

 

 

八宅派風水

東四命と西四命

 
日本でも有名なスタイル・流派です。
その為、日本で最も有名で知名度の高い「中国風水の八宅派」です。インテリア系の書籍でも判断が簡単な為、非常に良く用いられます。元は「八宅明鏡」の理論から来ているとも言われており、この派は『宅卦と本命卦』が重要なポイントを占めます。その数字により、家の東側が良いか、西側が良い方位が多いかが決まります。それにより、生活の中心とする間取りが決定します。このように、方位による固定的な風水理論が八宅派の特徴です。ちなみに、命卦は簡単に求める事が出来ます。（宅卦は運気は見つけられるをご覧下さい）。
 

 

固定された運気プログラム

 
八宅派風水で重要となるのは、8種類の命卦によって吉方位（間取り）が異なる事です。生まれた年によって、持って生まれた力が異なる為、それに適した方位のエネルギーを間取りに合わせて活用する事が最も重要となります。それを示したモノが「宅卦」です。簡単な例です。
 
・「９：離」だった方は、9：離である方位の南を座（背）にした住むと必然的に吉。
・「３：震」だった方は、３：震である方位の東を座（背）にした家に住むと吉。
 
簡単にしますと、自分の生まれた方角の逆に玄関が向いていると、相性のよい宅卦となります。
 

八宅派での運気の見つけ方

 
運気の見つけ方は非常に簡単です。間取りの『玄関』が向いている方位を探す。その方位の逆の方位が、運気の元となる『宅卦』。この「宅卦」と呼ばれるモノ。これが間取りの風水運気を示すものです。（自分専用の命卦と呼ばれる、自分に合った運気の方位も分かります）。その全てである８つの宅卦をご紹介しています。皆さんのお宅の玄関は、どの方位でしょうか。もし、南を向いていれば「坎卦」です。これだけで、間取りに流れる運気がわかります。
 
『基本情報』

• 最大吉＝生気：風水でいう、旺気。活動的な大吉の運気。
• 大吉＝天医：集中力や温存の運気。
• 中吉＝延年：調和や人間関係の運気。
• 小吉＝伏位：安定・維持の運気。
• 最大凶＝絶命：禍を示す運気。
• 大凶＝五鬼：災難の運気。
• 中凶＝六殺：スキャンダル等の破壊を示す運気。
• 小凶＝過害：精神的不安定を示す運気。

命卦の計算方法

 
・男性：（100－生まれた西暦の下2桁）÷9＝余りの数字
・女性：（生まれた西暦の下2桁-4）÷9＝余りの数字
 
「2000年以降の生れの方」
・男性：11－（西暦の数字を全て足す）＝その数
・女性：4＋（西暦の数字を全て足す）＝その数
 
この数字が皆さんの命卦となります。その数字によって、八卦が決まります。
『１：坎（北を表します）』『２：坤（南西を表します）』
『３：震（東を表します）』『４：巽（南東を表します）』
『５の場合は、女性は艮。男性は坤となります。』
『６：乾（北西を表します）』『７：兌（西を表します）』
『８：艮（北東を表します）』『９：離（南を表します）』
この数字により、東四命と西四命の相性が決定します。但し、四柱推命と同様に、中国歴では節入りが各月4日前後（万年歴を参照下さい）がその当月となる為、1日～3日生まれの方はその数字に＋１して下さい。

 

八宅派理論

 
八宅派風水の理論背景をご紹介。なぜ運気（宅卦）が分かるのか？それは、基本となる卦を元にした「大遊年変爻法」と呼ばれる手法を用いて判断されます。これは、宅卦（本命卦）と後天位との相性から判断されます。三合派風水の「五鬼運財水法」や「九星水法」でも見られる卦の変爻の関係です。八卦は３つの爻（線の事）で構成されており、これは陰陽を示します。この爻（線）を変える作業を変爻といいます。この作業により、宅卦（本命卦）が完成します。その条件を以下に示します。
 

 
宅卦と同じ方位を「伏位」で小吉。
下爻変の方位を「過害」で小凶。
中爻変の方位を「絶命」で最大凶。
上爻変の方位を「生気」で最大吉。
下・中爻変の方位を「天医」で大吉。
中・上爻変の方位を「五鬼」で大凶。
下・上爻変の方位を「六殺」で中凶。
全爻変の方位を「延年」で中吉。
 
上図に、『震』の宅卦（本命卦）の計算を示します。8つの宅卦は、この様にして求められたモノです。その為、計算せず宅卦をそのまま使用する事が最も簡単な方法です。