IFSA国際風水協会の盧恆立による風水命理訓練課程上級風水師訓練課程修了者の証書の画像
 
 
01/三合派

 

三合派風水

 
古典風水の一代流派。
最も理論的で、最も長く愛用された風水流派です。風水と言えば三合派と言われた程の技法です。
 
 

風水二大流派の一つ

 
目に見えない分野の理気 風水で、二大流派の一つ。
三合派風水の特徴は三才(天地人)の調和を第一とします。「水の流れ・周辺環境の方位・間取り」の相性が重要ポイントとなります。 三元派(玄空派)の様に時間だけではなく、周囲環境に重きを置きます。巒頭派との相性が抜群によく、鑑定では『巒頭派+三合派』と合わせて使用されます。家や土地の周辺にあるモノが、どの様な影響をもたらすのか。どのような改善策が良いのか。山水形勢への応用し 風水鑑定を行います。非常に多くの手法があるのが、この 三合派の最大の特徴です。そして「些子水法」等の超上級水法がある事でも有名な流派です。
 
02/特徴

 

3つの環と水法

 
三合派の羅盤には、『地盤・人盤・天盤』があります。
其々、手法の違いによって作りだされた固有のモノで、三合派の大きな特徴として『水法』として表現され、道や人の流れ(間取りの際には門など)を計測する事にとても重宝します。その為、私もその中から幾つかの手法を取り入れて風水鑑定を行っています。
 

 

03/基礎知識

 

人盤

 

消砂五行の応用

 
三合派独自の環に、人盤と呼ばれる環が三合羅盤にあります。これは、一説には頼布衣によって発明されたとされるモノで、風水の基本となる「山」「川」のうち、山(地上の物体)の方位を天文学の惑星に変えて五行を導き出す事が出来る画期的なモノです。家や周囲の周りにある物体の影響を計測し、改善する事が出来ます。吉ならばそのままとし、凶ならば改善策を講じる目安とできます。
 

五鬼運財水法

 

諸刃の水法

 
この水法は、風水の中では有名な「五鬼運財」の手法です。この水法は、気のエネルギーを強化するモノで、通常は使用しない五鬼の星である「5:廉貞」を家の門の場所にし、家に入り込む運気を強化する手法です。この手法は「商売関係」に対して有効とされ、約2年間の持続力があるとされています。ただ、運気の流れが無い場合は逆の効果を示し、災難を招くとされる手法です。強い「廉貞」の力は五鬼凶水ともなり、扱いが大変に難しい為です。家を建てる際、少しでもこの角度が間違っていた場合、逆効果となります。求め方は、九星水法の延長です。
 

龍門八局水法

 

来水と去水

 
天門と風水

 
台湾で人気のある風水の水法です。まず来水とは、土地や家の方向に対して水(道)が来る方位を示し、去水とは水が去る方位を示します。その方位を八卦に照らし合わし、吉凶判断を行う水法です。別名『三元水法』とも呼ばれます。これは天地人を示すモノで、
・天門(去水に良い方位)
・地門(来水によい方位)
・黄泉八殺(その家の鬼門の方位)
の3つを表現したモノです。この水法は、「先天図と後天図」の相互関係から導き出された考えで、家の座(後ろ側)を基準に、その方位ごとの水の流れから吉凶判断を行います。上の図は、家の座が北西の場合の天門と地門の導き方です。
・まず後天図の位置から、先天図の方位を導き出します。
・その先天図の位置から、後天図の方位を探します。
・そして、その八卦と同じ先天図が座の方位の前方ならば天門です。
この様に、水法には必ずその理論背景があり、複雑ですが、理気の観点から風水を図る上では欠かせない手法の一つです。
 

黄泉八殺

 
黄泉八殺は八曜煞とも呼ばれるもので、張九儀が著した「地理鉛彈子」の詩訣に出てくる
 
坎龍「辰」、坤兎「卯」、震猴「申」、巽雞「酉」、乾馬「午」、兌蛇「巳」、艮虎「虎」、離豬「猪」
 
の一節からきており、剋す方位を示した詩です。つまりは、その土地・家に対する最も悪い方位を調べるモノです。私個人として、運気を乱す「鬼門」だと考えています。この方位は家の座を元に調査が出来、来水・去水ともに良くなく方位を表します。また、建物や施設にも注意を払う必要があり、土地選び等の鑑定では重視するポイントとなります。この考え方は、易学の観点から導き出されるモノで、各方位に必ず一方位が存在します。
 

坎の卦の風水
 

これは坎(北側)の卦を表し、更に水です。この中で、下から2番目の辰が土の為、辰(土)が坎(水)を相剋する為、その辰の方位が八殺となります。その為、その方位が持つ力を強めない事が風水鑑定において重要となります。
 

三合水法

 

水の流れる方向

 
三合水法と風水

 
この水法は、土地や家の周りの水(道)がどの様に流れていくのがいいのかを示したものです。これは家の向きを元に調査していきます。三合派風水は、陰と陽の関係を重視します。その為、
・陽の家は時計回り
・陰の家は反時計回り
というように、シンプルな2つの流れで吉凶判断を行います。これは羅盤にある天盤とよばれる固有の環を用いて計測します。これは家から見て、固定的に方位の旺と凶の方位から判断していくモノです。つまり、旺の方位から、凶の方位へと水が流れる方がいいと言うモノです。いい運気は水が運び、留める。その水は旺の方位から来て、そして今日の方位にあるエネルギーを外に出すという理論から来ています。
 

黄泉水

 
上の考えから、この様な事が挙げられます。
旺の方位へ去水する場合は凶となる。
なぜなら、せっかくの旺のエネルギーが外に逃げてしまい、活用する事が出来なくなるからです。その為、旺の方向へ去水する状態(水や道がある場合)、これを黄泉水として凶とされます。これは金銭に関する損害を示し、注意が必要とされます。
 

些子水法

 

超上級水法

 
この水法の特徴は水・風の流れを読み、その土地に与える影響を調査する手法です。水は気を運び、その気は土地に多大な影響を与える。この影響を操る事により、金運・幸運を調節する事が出来る、超上級の水法術です。
 
※秘密事項が多い為、詳細は控えております。
 

九星水法

 
浄陰浄陽

 
この水法は、家の向に対して、吉となる水を探す為に発明された手法です。ここでは納骨表と八卦の卦の交換から導き出してくモノです。例えば、離(火)=南側に家が向いていたとします。この方位の吉の水方位を調べます。
 

九星水法と風水
 

上で、丸を付けた方位が吉方位となります。これは9つの星の内、貧狼・巨門・武曲・佐輔・右弼の5つの星が吉とされる為です。また、これらに相当する卦は全て、陰なら陰。陽なら陽となる事も証明されています。
 

九星理気

 

室内の吉凶判断

 
九星学の観点から次の事が挙げられます。
・貧狼と巨門と武曲と佐輔と右弼星=吉
・禄存と文曲と廉貞と破軍=凶
これは二十四座山の方位に変更され、風水に応用されます。二十四方位(八卦をさらに3分割した方位)にある部屋や物体の九星数を調べ、その数から室内の配置の吉凶を行うモノです。風水の鑑定対象としては、玄関やトイレ、神棚・寝室など様々で、家の座を元に方位による影響を調査します。この特徴としては、「滅龍」と呼ばれる現象を回避する事が出来る可能性があります。龍とは長男を意味し、長男が生まれない現象を表したモノで、特定の条件を備える事によりなるとされます。