玄空飛星派風水
世界的に有名理気風水
目に見えない風水の運気を計算する理気。
その流派の代表格である玄空飛星派です。巒頭派では、目に見える景色から吉凶判断を行います。ですが、気のエネルギーとは固定的なモノではありません。もし時間という流れの概念が運気と言うモノにないのならば、この様な疑問が起るのです。
- なぜ風水が盛んな古代の中国国家に、繁衰があるのか?
これは、運気には人の人生と同じように時間的な変化がある事を示しているのです。四柱推命も同様の観点です。自然のエネルギーは常に動き、変化する。過去の歴史・経験から考慮しても、これは事実です。いい事がずっと続かない用に、悪い事もずっとは続かないのです。その時間的な変化を捉え、計算する手法が『玄空飛星派風水』なのです。
時間の影響のエネルギーを捉える
他の風水流派と大きく異なるのは、家の中(間取り)の運気を固定的に計算するのではなく、時間の変化とともにエネルギーの力が変化するのを知る事が出来る。それが『玄空飛星派風水』の大きな特徴です。
・自然のエネルギーが家に住む人に対してどのような影響を与え。
・環境がその時期にどのような変化をもたらすようになるのか。
・どこに吉が来て、どこに凶が来ているのか。
それが分かれば、 時間の変化とともに気のエネルギーを調整する事が出来るのです。悪いエネルギーもいいエネルギーも両方存在しているのです。そのエネルギーを知り、調整する理気風水学の一つに、「玄空飛星派」があります。環境の調査との相性も含めて運気を判断します。
- ①家の築年数の調査
- ②土地の環境調査+間取り調査
- ③家の向きの調査+決定
- 最終的に144+αの中から、一つの運気が決定
ここまでの情報と調査をまとめて初めて風水運気を特定する事が出来ます。これが欠点なのです。八宅派以上の詳細な運気が判別できるのですが、経験と知識が無ければ間違える可能性が高い技術でもあります。その為、日本では名前すら知られていません。ですが、世界的には有名な流派の一つです。
この様に間取り内部の風水運気を見つけるには、専門的な計算を行う事で発見・見つけていくことが出来るのです。後はその運気を判別し、運気を調節していくのです。
三元九運説
時間と風水学
紀元前2,637年、黄帝によって発案された時を知る風水システムです。
これは180年を一つの周期と捉えます。ちなみに、この180年とは太陽系の惑星の全てが一直線になる(占星術の考えから来ているモノです。最近では1982年にそれに近い現象=惑星直列が起きており、今度は2162年だと推測されます)という思想からきており、更に180年を3つに分けたモノがこの三元九運となります。三元は「上元」「中元」「下元」に分かれ、一運は20年として考えます。この周期が玄空飛星派風水の運気の流れを示す、重要ポイントとなります。
上元 | 一運:1864年~1883年 二運:1884年~1903年 三運:1904年~1923年 |
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中元 | 四運:1924年~1943年 五運:1944年~1963年 六運:1964年~1983年 |
下元 | 七運:1984年~2003年 八運:2004年~2023年 九運:2024年~2043年 |
上記の数字が、玄空飛星派風水の基本となるモノです。
二元八運説
余談ですが、三元派で使用されるのは「二元八運」の考えです。
これは「三元」では無く、「二元」にしたモノで下記の様になります。これは八卦から計算されており、とても理論的なモノです。例えば坤卦の1運です。坤卦は陰(点線)が3つあります。陰はここでは6年と考えられ、その為6×3で18となり、1運は18年となるのです。逆に、乾卦は陽(線)が3つあります。陽は9年と考えられ9×3で27となり、9運は27年となるのです。その為、5運は無いのです。有名な中国の風水師に「談養吾」がいます。この風水大師は、玄空飛星派の使い手であり有名な方でした。晩年にこの「二元八運」論を説かれておられます。下記が二元八運の期間です。この様に、有名な玄空派には『玄空六法』とも呼ばれ、その他にも多くの流派がしのぎを削り、研究・実践が行われております。それだけ、世界中で風水は愛され、浸透しているのです
上元 | 一運:1864年~1881年(坤卦) 二運:1882年~1905年(巽卦) 三運:1906年~1929年(離卦) 四運:1930年~1953年(兌卦) |
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下元 | 六運:1954年~1974年(艮卦) 七運:1975年~1995年(炊卦) 八運:1996年~2016年(震卦) 九運:2017年~2043年(乾卦) |
数字と風水
日本を例に
風水の基本となる「八卦」。
これには意味があります。其々が異なる意味とエネルギーを示します。これは玄空飛星派では特に重要な部分で、その事を少しご紹介します。
・「6」という数字=6運
「6」という数字には乾の卦であり、頭や肺、そして父であり老人男性を表します。更には「天」を示します。日本には天皇がおり、発展の基盤となる象徴が確認できます。また、6は北西を示し東京は北西に山脈があり龍のサポートを受けます。そして逆の南東には太平洋があります。これは「6運」において山と水の強い活力(金運・経済運)を受ける事が出来る事を示しているのです。八卦から見て、頭を意味する事から、頭脳を要する仕事の発達を示します。技術等もこれにあたります。風水学の観点からみたモノですが、実際の当時の日本経済は、バブル経済の真っ只中でした。
・「5運」の時代
5は基本的に難しい数字であり、5は真中=太極を示します(玄空学では虚となり存在しませんので私独自の見解として)。日本は日本アルプスが国土の中央にあり、この時期は龍の力が強くなり事を示します。この時期の出来事として、1945年が大きな節目を表します。「5運」に入った1年後、原爆が落とされました。歴史的な不運ともいえる事実です。5は本来、不運を示す数字であり、この事がこの原爆の悲劇へと繋がったのではないでしょうか。ですが日本は戦後、この時期に奇跡とも言える第二次経済成長を遂げました。これは「5運」がいい様に働いたとも考えられます。中央の反対は外側です。日本は海に囲まれた島国です。中央に山と外に海。完璧な「5運」が活かされた土地なのです。
・「7運」の時代
完璧に中国の時代でした。7は八卦では「兌」であり西側を示します。西に山脈があり、逆の東に海のある中国は完璧な7運が活かされる土地なのです。風水とは本来、固定的なモノではなく、運気の流れを利用したモノである事がご理解頂けたでしょうか。これが玄空飛星派の考えなのです。
洛書数
神秘の飛星チャート
玄空飛星派風水では、九数図(飛星チャート)と呼ばれるモノを使用します。これは特別な数字配列を示したモノです。この配列の大きな特徴は、どこから足し合わせても「15」になるという事実です。その為、調和のとれた風水的にも安定した数字配列であり、古代の中国においては戦争で利用された考えでもあります。玄空飛星派では、この数字配列を元に、家の間取りのエネルギーの流れを計算していきます。
『伝説によると、洛水から現れた神亀の甲羅の上にこの数字が現れたとされ、その為に洛書と呼ばれています』
間取り鑑定
風水の気の流れ
鑑定の例です。
これは8運(2004年~2023年)の時に建てられた家です。玄空飛星派による運気の流れは上記の様に表す事が出来ます。この家は北側に玄関(向)があります。(ちなみに説明用の為、巒頭派による環境の状態は考慮しません。)これにより、この家に流れる風水の観点から、気の流れを読む事が出来ます。
これが、玄空飛星派による簡単な鑑定の例です。ちなみに、巒頭派の観点から南東の方位が欠角となっております。これは自営業者には向きません。その他に、皆さん「四柱推命の結果」や、「命卦」との関係、そして「年運」から判断していく事になります。他の流派と異なるのは、方位による固定的な概念ではなく、その家ごとの時間的な観点から気の流れを読み、風水改善・活性化をアドバイスしていく事が大きな特徴となります。
富の風水術、ドバイモール
2008年に開業した世界最大級の『ドバイモール』。
その風水環境を玄空飛星派の観点より、分析します。まず、飛星チャートです(運気の分析表)。
『ドバイモール』の南西には『世界一の噴水ショー』が配置・デザインされています。風水では水は富の象徴で、「金運」との相性が抜群です。
見事に、「金運」と「世界一の噴水ショー」が合致しております。その事を物語るかのように、『ドバイモール』は多くの集客に成功しております。 ドバイと風水。意外でしたでしょうか。
奇門風水の観点より
当事務所が診断に採用しております技術の中に『奇門風水』があります(一般非公開の為、紹介は省略)。この技術の特徴は環境の吉凶を捉え、最大の効果を得るために理論化された技術の一つです。
この観点から見た『ドバイモール』の周辺は、とてもパワフルで力強いモノです。明らかに判明するのは、意図的な外構工事がなされている事です。普通にできた河川ではなく、デザインされた河川である事は疑いの余地もありません。
『ドバイモール』はこの意図的にデザインされた場所に配置されています。この素晴らしい環境デザインこそが、風水本来の姿といえます。環境デザイン自体が幸運をもたらすように、システム構築されています。本当に美しい設計の一つです。