

身旺と身弱
四柱推命の判断基準
風水鑑定における、「四柱推命」の鑑定結果と「風水鑑定」の両面において重要となるのがこの考えです。
- 身旺=我が強い=五行が強い
- 身弱=我が弱い=五行が弱い
風水と四柱推命は同じ考えを持っています。エネルギーの質である「五行の関係と調節のバランス」。その為、この2つを総合して風水鑑定を行うのが現在の主流となっています。
風水との関係
基本的な考えは全て、『相生と相剋』のサイクルです。本来の判定では、相剋はその五行を剋する(攻撃・コントロール)するので、その五行の力は弱くなるとされます。これを四柱推命では「失令」といい、身弱の典型とされます。ですが、攻撃されたエネルギーは無くなるのではありません。玄空飛星派風水においても、気のエネルギーは常に流れており、それは増えたり減ったりはしないのです。つまり、いいエネルギーも悪いエネルギーも無くならないのです。
- 質量保存の法則
科学の世界において、これは絶対不変なのです。その為、身弱と身旺ではそれぞれエネルギーバランスが異なる為、ひとえに『開運』というビジネス用語を使用し、同じアイテムや風水インテリアで運気の改善を行う事は出来ないのです。その個人ごとの力を見る事が出来るのが、四柱推命なのです。
理論と古典書
現在の「風水」や「四柱推命」などは太古の昔に書かれた古書の解読、及び様々な偉人が実践した内容で現在に至っています。ですが、これらが本当に正しいのか常に疑問を持って現代に応用する事。自己啓発の考えでもあるのですが、「固定概念は真実を見えなくする」と言われています。今回の、
- 相剋は相手の五行を弱める
果たしてそれだけなのでしょうか。私の考えはこうなのです。相剋されるとエネルギーが流れる。つまりは、エネルギーの流れを促進してくれる。また、その分何らかの反応が起る。剋するだけではない。皆さんはどのように思われるでしょうか。ちなみに、鑑定においては基本的な相剋の考えに順じます。
五行

相生と相剋
『破壊とコントロール』
五行の基本とされる相生と相剋。ですが、これは円滑なエネルギーの流れとして捉えます。そうなると、相剋はここでは「金」⇒「木」となり、金は木を攻撃すると言われます。ですが、見方を変えると「金」が「木」にエネルギーを送っているとも考えられるのです。そうなると、木の力が強くなります。また、同時に「木」⇒「火」への循環のサイクルを助け・促すとも考えられます。つまり「金」は「木」からのエネルギーの流れを円滑に助ける働きを持つと考えられるのです。
※あくまでも、五行のエネルギーの流れからの判断です。
もう一つの流れ
『2つの相生』
「金」は「木」を攻撃する他に、図の通り、「水」を相生します。つまり、木を助ける「水」を生むエネルギーも持っているのです。つまり「相剋」は同時に、間接的に「相生」の補助役でもあるのです。私はこの五行のサイクルの本当の意味は、円滑なエネルギーの流れを示し、そしてエネルギーは無くなったりせず常に一定方向に流れている事を表しているのだと認識しています。つまり、相生と相剋はそのエネルギーの流れと補助を示し、攻撃し弱めるのではなく、サイクルを助け、同時に相生も助けると言うのが本来の意味だと考えられるのです。科学的に相剋する五行は、「酵素(分解誘導成分)」だと私は思うのです。
鑑定において
実際の鑑定においては、色々述べておきながら通常通りの判定を行います。全く基本通りの鑑定です。ですが私自身、四柱推命の結果が100%だとは思っていません。運命は自分で創造していくモノだからです。もし悪い結果となったとしてこれは判断基準によるモノであり、私が挙げた「相剋」のように実際は悪い運気では無く、いい運気の可能性でもあるのです。また最初からある程度知っていれば、落ち込むこともありません。それが今後、幸運に変化する可能性もあるのです。運命は発展していくのです。
- 身旺の方は身弱に。身弱の方は身旺に
鑑定の際に、この意味の答えをお話しさせて頂きます。「八水風水」の考えでもありますので。